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★今日のプーの一言★
見て見て!
この走りがプーのジツリョクなんでバウ!!
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プーのお散歩生活は、プーにとってハラハラがいっぱい。
特に、よそのワンちゃんに遭遇するのがコワくてしかたのない様子。
しかし、苦手だからといって
今の時期に社交性を身につけておかなければ、
ワンコ界において孤独で偏屈なワンコになってしまう。
なので、お散歩中、よそのワンコに会ったら
なるべくワンコ同士のコミュニケーションをとらせる努力をした。
ちなみにプーは、自分より小さいチワワちゃんでも、ビビる。
犬のくせに犬嫌いってそれどうよ、と思わずにはいられない。
ある日のこと。
散歩にいっても歩きたがらないプーのために
マンションの中庭っぽい場所で遊ばせてみた。
柔らかな芝がはってあるので、プーも歩きやすいので
夕刻の誰もいないのをいいことに、
リードをはずして追いかけっこをして遊んだ。
ほんの5分も追いかけっこをすると
すぐ不安そうにママに近寄ってくるプーであったが
少しずつ、確実にお散歩に慣れてきている様子が、
かわいくてしかたがないと思うプーママだ。
ママといっしょだと、こんなにのびのびしてるのにねえ。
なんでよそのワンちゃん苦手かな?
でもまあ今はいいけどさ、へなちょこでも。
プーといると、ママ楽しいから。
などと戯れつつ
そろそろリードをつけよう、とプーに近づいたときである。
「あら、プーママさんこんにちわ。お散歩ですか?」
向こうからマンションのワンコお散歩仲間の一群がやってきた。
こんにちわ、と私が返事をして手を止めた一瞬の出来事だった。
(こんにちわー、あたしも仲間に入れて〜)
と、一匹のダックスがやはり中庭で遊ぶ気つもりだったらしく
ノーリードでプーめがけて突進してきたのだ。
プーはびっくり仰天で私の手からすり抜けると、
中庭中、猛スピードで逃げ回りはじめたのだった。
ひゃ!
すげー…!!。プー、足、速っ!
へなちょこと侮っていたママが悪かった。
それはそれはすばらしい走りっぷりだった。
動物奇想天外で、チーターとか走ってるのを見てすごい!と
思ったときの気持ちとほぼ同じくらいの感動。
パピヨンって運動神経が良いって本当だったんだー、と
プーが本気で走ってる姿を見るのは初めてのプーママは
正直見見惚れてしまって助けることをすっかり忘れてしまった。
プーとしては、もう必死だったのだろうが、
もと狩猟犬のダックスにとってこれは心弾む出来事に違いなく
当然のように、プーを追い掛け回し、
それを見ていたほかのワンちゃんたちも鬼ごっこに参戦しだしてしまった。
マンションの中庭が、にわかドックラン状態。
ママの足元に逃げこむころにはかなりバテバテになっておりましたとさ…。
★★★
以後、プーの犬嫌いにますます拍車がかかってしまったのは
いうまでもないことである(涙)。