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★今日のプーの一言★
お出かけはコワイんだけど
お出かけバックは大好きなんでバウ♪
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「旅行、いきたいなあ…」
プーママは、温泉が大好きなんである。
独身の頃はなんやかんや、一年に一度は温泉旅行に出掛けていた。
温泉つかって、ゆっくり酒飲んで海の幸食べての〜んびり、羽を伸ばす。
うー、たまらん。
「ねー、パパ。今度の連休、温泉旅行いこうよ〜〜」
「でもプーお留守番させるのってママがダメじゃん。
新婚旅行いったときも毎日プープーいって恋しがってたしさー」
そう言ったプーパパに待ってましたとばかりに一冊の本を差し出すママ。
「なにこの本?ん?愛犬とお泊りできる宿?」
「ふっふっふ♪もちろんプーもいっしょにいくのよ。
会社のOさん家も、Hちゃんところもみーんな、ワンコとお泊り旅行してるんだから!」
プーママの会社には同じようなワンコ好きが3人おり、
彼らからいろいろワンコとお泊り情報を既にゲットしていたのだった。
はめられた?と思うプーパパであるが
基本的に温泉は嫌いではないので、そういうことならと
プーを連れての温泉旅行に快く賛成するのであった。
「ごはん美味しいところは譲れない条件だな」
「どうせいくなら露店風呂あるところがいいなあ〜」
「せっかくだから近くにドックランあるところがいいね」
いろいろ検討した結果、伊豆高原にある
プチホテル「花衣音(ハイネ)」に泊まることにした。
名前からして少女趣味な、かわいらしい外観のプチホテルで
我々夫婦2人だけではとても気恥ずかしくて泊まれないところだが
うちには「花衣音」という名にも負けない「プリマヴェーラ」がいる。
そう勇気をもって(笑)予約を入れた。
それに、ワンコ大好きオーナーが料理自慢で
小さいながら雰囲気の良さそうな露天風呂と2つの内湯あり
ワンコといっしょに入れるというところも気に入った。
プーにとってはこれがはじめての、車での長距離移動である。
旅行当日、出掛ける支度をするママに不穏な空気を感じ
(またどっか二人でお出かけしちゃうんでバウか?
プーはまた置いていかれるんでバウね!
パパもママもひどいでバウ!いっちゃヤでバウ!!)
と、いう感じで足元でぎゃんぎゃん騒いでいたが
いざ、車に乗せられて高速に乗る頃は
(バウ?どっか連れていかれるんでバウか?)
と、かなりビビリモードになり、ママの膝でガタガタ震えっぱなしだった。
その震え方たるや
「プー、具合悪いのかなあ?ずいぶんガクプルじゃないか?」
と、運転するパパが心配する有様であった。
ママも心配はしたものの、お鼻はしめってるし、
思いっきり踏ん張ってガタガタしているし、
(どっか痛いときは力が抜けた感じになる)
サービスエリアで地面に降ろすと
途端に尻尾がぴんとあがってそわそわ歩くし、だったので、
やはりこれは極度のビビリ状態であることが判明。
まったくしょーもない臆病さんなのであった。
無駄に車のなかで緊張したプーは、
宿につく頃はぐったり疲れていたが
宿で一休みする前にチッコタンクを空にしておこう、と
チェックインしてからすぐ、周辺の散歩に出掛けた。
普段は見知らぬところを歩きたがらないプーではあるが
高原のひんやりとした爽やかな空気を嗅いで
ここはどこ?とおっかなびっくりながら
キモチ良さそうに散策を楽しんでいた。
あんまり車のなかで怖がってるので一時はどうしようか、と思ったものの
やっぱり連れてきて良かった…、と思ったひとときだった。
でも、プー!本番はこれからだからね♪
そう。
これから初めてのお外ディナーに初めての温泉、
そして明日は初めてのドックランがプーには待っているのだ。
初めてづくしのお泊まり旅行に、プー同様実はドキドキわくわくする
プーパパとママなのであった。
…毎度すみませんがつづきます。
※私たちが泊まった直後に「花衣音」はオーナーが変わりました。
いまは「伊豆ワン倶楽部」というホテルを経営されているみたいです。