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★今日のプーの一言★
の、のぼせちゃったでバウ…
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温泉好きなママのわがままにより、なかば強引に
内湯に連れて行かれるパパちんとプー。
「ホントにプー連れで大丈夫なのかなー…」
「大丈夫だよー。ここまできたらチャレンジするっきゃないでしょ♪」
ペット可のお宿は多々あれど、ペットと風呂に入れる宿は滅多にない。
自信満々にふたりを内湯にひっぱってきたママであるが
内心(ホントに入れるのかなー)と、ドキドキであった。
だからお風呂の前に“ワンちゃん連れOK”の張り紙をみつけたとき、
実はひそかにホッとした。
「へえー。ホントにいいんだ。すごいねえ」
「ね♪入ってみようよ」
内湯は、ひと家族が入るには丁度良い広さで
脱衣所には風呂あがりのワンコを乗せて乾かすドライヤー台まであった。
ふふふ。いよいよプー、温泉初体験である。
しかし。
“お風呂ははいってもかまいませんが
ワンちゃんを人間の湯船につけないでください”
との注意書きが、脱衣所には貼られていた。
よくよく見ると、人間用のお風呂のそばに小さいワンコ用の湯船がある。
体はいっしょに洗えるが、湯船は別々になるらしい。
残念!
「でも、よく考えてみればそうだよね〜。
私もプーと同じ風呂なら気にしないけど、
他の知らないワンが入った後だと、ちょっとイヤかも〜…」
「その前に、そもそも人間と同じ温度の風呂って犬は入れるのか?」
入れるわけがない。
ワンコの場合は、ホント〜にぬるめのお湯にしてあげないと
湯あたりしてすぐノボせてしまうそうなのだ。
温泉自体は、動物の体にもいいので
入る分には問題はないのだが、温度には充分注意が必要とは後から知った。
そういうわけで、プーとしっぽり温泉、は
だいぶイメージが変わってきたが
いっしょの湯船につからなきゃオッケーなので、目的にズレはない。
相変わらずママの気持ちの切り替えは、早いのだ。
ここまで散々ビビリまくっていたプーであるが
内湯にきて、ビビリ度がまたヒートアップしたようである。
しかし、他のワンコはいないし、
このくらいのビビりは毎度のシャンプーでやってるし
問題ない、と我々もハダカになって嫌がるプーを連れて
お風呂場へ飛び込んでいった。
プーがうっかり洗い場を走ると、さすがに危険だと思い
まずはさっと体を洗い、
洗面器をひとつ拝借してプーをその中に座らせて湯船のへりに待機させ
湯船につかるプーパパとプーママ。
「プー、これが家族水入らずの、ハダカのつきあいだ!」
水が怖いプーに水入らずというのも変な話であるが
プーがどうやら、コワイというよりここどこ?って感じで
きょろきょろしている姿がかわいくて湯船につかりながらプーを眺めた。
雪見温泉ならぬ、プー見温泉、である。
「パパちーん、プーみてーかわいいよー」
近くでお湯につかってるパパのほうに
つつー、と洗面器をすべらせてプーを送る。
洗面器をうけとったパパは
「おお。プー、どうだい?温泉は♪」
とプーを受け取って楽しそうに聞く。
見た目はまるで、一寸法師がお茶碗のフネにのって
河を渡ってるような感じである。
プーにしてみればまったく冗談じゃない!って扱いであったろうが
さっきの夕食時の態度に比べればゼンゼン余裕の態度であったので
初温泉体験はまずまずの成功、といってよかろう。
さすがにプーがノボせては大変なので
早めに内湯を引き上げたが、気分は大変満ち足りていた。
パパとママはお肌つるりんになったけど、
プーはきっと毛がふんわりつやつやになってるかもね♪
いま、しめっているから、ふわふわ度がわからないけれど。
と、いうわけで風呂上りのビールは大変旨かった♪デス。
(夕飯にワイン飲んでおいてまだ飲むかアンタは状態ですね★)
同じように、プーもお水をがぶがぶ飲んでその夜はばったり熟睡しました♪
翌日の予定はドックラン。
これまた初体験。
プーの旅行は明日もつづく♪