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★今日のプーの一言★
ドックランってワンコがいっぱいでコワイでバウ
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前日の長距離移動と温泉でバッタリ寝てしまったせいか
翌日の6時かっきりに目が覚めたプー。
元気一杯にまだ寝ていたい飼い主2匹を起こしにかかる。
「きゃんきゃんきゃん!!」
昨日と違って元気一杯のプー。これなら予定決行しても大丈夫であろう。
旅行2日目は、プーにとってはじめてのドックランに行く予定であった。
どうせ怖がってひとりでは歩きたがらないだろうが
ドックランはなんといってもノーリードで自由にワンコが遊ぶところ。
プーが歩かなくても他のワンコがちょっかいをだしてくれたら
イヤでも走らなきゃならなくなるだろう。
この際、逃げの一手でも良いから、
思いっきり走って日頃の運動不足を解消してくれたら良い、と
思うパパ&ママであった。
楽しかった宿をチェックアウトして、目指すは「伊豆マウンテンドックラン」
ここは、もとはみかん畑だった場所を改良してつくったところで
三方を山に囲まれ、頂上からは海もみえる、
まさに伊豆ならではの自然を満喫できるドックラン。
名前のとおり、山の傾斜を利用してるので、余計なアジリティは一切なし。
そんなん、なくても走るだけでかなりハードな運動になるのだ★
(主にワンコより人間が・笑)
噂通り、管理人のおじさんはとってもフレンドリーなワンコ好きで
リードをつけたまま恐る恐るドックランに入る私達をみて
「リードなんかいらない、いらない!ワンちゃんを自由に走らせてあげて!」
とはっぱをかけられた。
プーはおっかなびっくり歩き、パパとママが一生懸命誘導する。
だがしかしさすがマウンテンというだけあって、思ったより
頂上までいくのに、日頃運動してない我々には結構な運動になる。
プーより先に飼い主のほうがへばってしまった。
こ、これはけっこうキツイ…。
プーが運動するまえに我々がバテてしまいそう。
そんな人間族のsosを察知したのか、
元気なダックスちゃんの群れがどどど…とプーに向かって走ってきた。
プーはひえー、という感じで耳を逆立てながら、
ダッシュして頂上向かって逃げていった。
おおー元気、元気♪
けらけら笑いながらワンコたちを追いかけるプーパパとママ。
これぞドックラン。
みんな、プーの面倒をよろしく頼むぜ!
20分ほどもそうして追いかけっこして走り回っていただろうか
そのうちどのワンちゃんも疲れて喉が渇いたとみえ
それぞれの飼い主のところに、お水をねだりに戻っていった。
プーも、息もたえだえに、パパとママの足元にやってくる。
(よくも助けてくれなかったでバウね!ひどいでバウ!)
彼女の瞳はそう語っていたが、パパとママはまったく気にしない。
こんなに必死にプーを走らせるのは、
やはり同じワン族にしかできないもんねえ(笑)。
プーはお水、我々はペットボトルのお茶を飲みながらしばし寛ぐ。
この日はよく晴れた日で、多少暑いくらいだったが
海もきれいに見えて景色もよく、空気は澄んでてとてもキモチがよかった。
来てよかったねえ、プー。
たいへんなこと、たくさんだったあったろうけど
今、足元で寛いでいるキミ、生き生きしてるよ♪
1時間ほどドックランで遊び、あまり疲れすぎないうちに引き上げようと
ゆるゆる散策しながら山を降りてるときに事件が起こった。
園内で遊んでるワンちゃんがプーに近づいてきて
プーは嫌がって逃げたものの、崖のほうにじりじり追い詰められてしまったのだ。
「プー、そっち危ないよ〜」
そう、声をかけた得後である。
プーはじりじり後ずさりしてた崖から
あ!と思った瞬間、落ちてしまったのである!
崖といっても子供が飛び降りることができるくらいの高さなのだが
プーのサイズを考えると、こりゃ大変!と慌てて駆け寄ると
なんとプーは、丁度下を歩いていたよその飼い主さんの腕のなかに
ダイブしていたのであった。
「す、すいませーん!!そのコうちのコなんですっ!
受け止めてくれてありがとうございます〜〜〜!」
「び、びっくりしました〜。まさか上からワンコが降ってくるとは
思いませんでした〜(笑)」
だよね。我々もびっくりした★
プーといえば、見知らぬワンコ好きの腕のなかで
やれやれひと安心、という表情でくつろいでいた。
まるで、悪漢どもに襲われそうになったお姫様が
決死の覚悟で崖から飛び降りる少女マンガのヒロインみたい(笑)
ちなみにその崖っぷち、中型犬はずさーっと滑り降りたり
大型犬はどっすんと飛び降りたりもしていた。みんな、たくましいなあ。
そんなたくさんのドキドキを体験してプーの初旅行は終わった。
またいこうね、プー♪