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★今日のプーの一言★
カゴのなかのあたち♪
ママ、早く運んでちょーだいでバウ!
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プーをカーペットの外から出そう特訓を初めて約1ヶ月。
まだまだお散歩への道のりは長そうだが
1ヶ月も続けると、ようやく夜明けらしきものが見えてきた。
え、そんなに長い期間特訓をやってたの?と驚かれる方もいるであろう。
そうなのだ。やってたのだ。
プーはそんじょそこらのへなちょこワンコとはわけが違う。
正真正銘、筋金入りのへなちょこワンコなのだ。
もし、ペットストリートで「へなちょこワンコ・コンテスト」なるものが
開催されたら、上位入賞は間違いない。
もしかしたら、優勝してしまうかもしれない。
そんな、悲しいまでに揺るがない自信がある。
くだらない自慢(自慢かい!)はさておき。
さすがのプーも家のなかにコワイものは
それほどないということはわかってきたらしい。
カーペットから離れたところにお昼寝ベットを置いて放っておくと
自分でてこてこお昼寝ベットまで歩いてもぐりこむようになっていた。
あとは、カーペットとお昼寝ベットの距離を離して
プーの歩ける距離を伸ばしていけばよいだけなのだった。
1ヶ月でその距離はようやくリビングを出た廊下まで。
あと半月もすれば玄関まで距離が伸びることであろう。
「プーは、ホントにパパとママがいなければ生きていけないねえ」
あまりの怖がりっぷりに男はため息まじりにこう漏らす。
愛しくて愛しくてどうしようもない、といった表情だ。
女もその意見にはまってくもって賛成ではあるが
もしかしたらそれこそがプーの狙いだったのかもしれない。
プーは、誰も見ていないときではないと
離れたところにあるお昼寝ベットまで歩いていかない。
だが女が見ていようものなら、
「ママ、抱っこ!それかベットで運んでちょーだいでバウ!」
という感じで催促の吠え声をあげ、がんとしてカーペットから動かない。
一度、女がキッチンで食事を作ってる最中、
プーはベットまで歩こうとしていたのだが、
女がリビングに戻るとヤバイ!という感じで
そそくさとカーペットに戻っていったことがある。
その姿まるで
「ヤバイでバウ!ママに見られるでバウ。
ほんとはひとりで歩けるのがバレちゃうでバウ!」
とでもいった感じだった。
こいつ、臆病を武器に世の中渡っていく気だな。。。
か弱く生まれたからには
守ってくれる人を確保しなくては!というプーなりの
処世術を感じてならない。
そして、自分達の行動を振り返ってみて
その武器で充分渡っていけてるよなァ、と感心する女なのであった。
あっぱれ、プー。
私もプーのように生きられたら
もう少し、
オンナに生まれて良かった〜、な人生が送れたのかしら?と思う
女なのであった。