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★今日のプーの一言★
ママ、プーのいろんな秘密をバラしちゃうなんて
ヒドイでバウ。
イヌ権無視でバウ〜〜〜。。。
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プーは避妊手術を受けていない。
ダメ飼い主一直線のプーママは、自分がへタレなので
どうしてもかわいいプーにメスを入れる決断ができずに
ズルズルと今日に至ってしまった。
そんなわけで、プーには年に2回程シーズンが到来する。
はじめてのシーズンではもう大騒ぎだった。
それは、プーがもうすぐ1歳の誕生日を迎えるという頃
朝起きてみたら、床に点々と血の染みがついている。
「やだ、プーかパパ、怪我でもしたの?」
と、あわててプーを抱き上げ、おなかをみてハッとした。
(この血、怪我じゃない…!)
それまでずっと、プーはプーママにとって
永遠の赤ちゃんみたいな存在であった。
恥も外聞もなく、赤ちゃん言葉で話しかけ
ママがいなければ生きていけないだろう、と思うまでに
アマアマに育ててしまったからだ。
しかし、
そんなプーが一人前のオンナにいつの間にか成長してしまったのだ。
赤ちゃんだと思っていたら、
いきなり中学生くらいの思春期の娘をもってしまった…!
そんな、自分でも驚くほどの衝撃を受けてしまった。
同性のママからしてこうなのだから
プーパパなどはもっと衝撃だったろう。
「そっか、プーが大人になったか…」
こういうとき、やはりオトコはどう反応してよいのか
わからないようである。
最も、ママのほうもオロオロした気分であった。
まったく役に立たない二人である。
言い訳をすれば、同性とはいえ、相手は種族の違うワンコ。
やはり勝手が違うのだった。
こころなしか、すこし元気がない様子のプー。
食欲もなくその日はぐったり寝てばかりいた。
やはり、自分の体の変化に驚いているのであろうか?
「ま、病気とは違うし、とりあえずプーはお散歩当分ナシで
おうちでゆっくり過ごそうね。」
話しかけてどこまで通じるのかはわからなかったけど
大丈夫よ、心配ないからね、と
繰り返し話しかけるプーママ。
気分はすっかり年頃の娘をもつ母親である。
その翌日、プーに大異変が起きた。
プーの様子が尋常ではなかった。
後ろ足が立たないほどガタガタ震えているのだ。
コワくて震えてるのとは明らかに違う震え方に
これはただ事ではない!と慌てて病院にいった。
「せ、先生!
プーの様子が変なんです!ずっと震えているんです!!」
慌てる私とは対照的に、
先生はプーの体をひと目みるなり、にっこりしていった。
「ああ、プーちゃんはじめてのシーズンになったようですね。」
「それは、わかったんですけど、
こんなに震えてるのって変ですよね!どうしちゃったんでしょうか?」
「それはね、プーちゃんおなかが痛いんですよ。
おなかがいたいとね、ワンちゃんって震えるんですよ。
うーん、でもこれはけっこうひどいな。このコ、生理痛、重いほうみたいですねー。
生理痛のお薬、お出ししましょうか」
ひゃー。
イヌにもあるんだー…。生理痛のクスリって。
プーに驚かされることは多々あれど、これほどびっくりしたことはなかった。
そんなん、イヌの育児本にだって載ってなかったぞ。
小さくても、ワンコでもオンナの苦労はいっしょなんだなあ…。
なんともはや、である。
こんなドタバタがあって
ついつい「お祝いのお赤飯」をこさえるのを忘れたママなのであった。