ニャ王には、ボス(祖母)とジェイソン(祖父)がいる。
二人とも80歳を過ぎ、体に不具合を生じているのである。
月に一度の検診に、ニャ王に送っていくように、指令が出たのである。
決して、直ぐに駆け付けられる距離ではないのだが、祖父母思いのニャ王は、早朝から準備をし、車で出発するのである。
「病院終わったら、美味しいもの食べさせる!」ボスの言葉に、ニャ王と私は喜んだのである。が・・・
チェーン展開している、有名ちゃんぽん店である。
しかも、店舗によっては、『海鮮抜きお断り』なのである。
よ:「大丈夫?チャーハンと餃子とかにしとけば。」
ニ:「ばあちゃんがここ!って言うてるから、食べなあかんやろ。」
もちろん、長年一緒に暮らしていて、『エビ』で死にかけたことは、知っているはずなのである。
幸いな事に、『海鮮抜きOK』美味しく頂いていたのであるが、
「多い。食べてくれんかい。」
エビエキスをふんだんに吸った麺が、ニャ王へと運ばれるのである。
(死んでしまう・・・)
意識がもうろうとする中、何とか命だけは、無事であったのである。
「明日休んで、うちのこと手伝ってくれんかい。」
そんな事が続き、このご時世、『首切り』の対象となるのである。
海外留学途中の、一時帰国のつもりであった『ジャギ』と『ケン』は、
まんまと?!この『ブラックシステム』にはまっているのである。
二人を心配し、連絡をマメにしてはいるのだが、
ジ:「蕁麻疹が出ててさ・・・」精神的に、やられているのである。
ニ:「抹茶も待っとるぞ。」
ニ:「何やかんや言うたところで、あいつらが決断する事やからな。」
話を聞くことしか、出来ないのである。
ケ:「うちでいつも、抹茶の写真見てる・・・」
携帯に残された、『抹茶の写真』である。
『救世主まちゃお』は、『ケン』にとって、癒しとなっていたのである。
二人を奪還、出来るのか!?
この小さな体にかかっている?!のである。
ガンバレ!マッチャマン!
行け!マッチャマン!
なのである。