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★今日のサスケ語録★
やっぱりお家が落ち着くでバウ
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サスケが退院した夜。
私たちはリビングに布団を敷いて寝ることにした。
サスケは普段、リビングに置いてあるゲージに
ひとりで寝ている。
甘えっ子プーとは違って、サスケは寝ることにも貪欲。
特に厳しくしつけた覚えはないのだが
「そろそろ寝ようか」
と旦那か私が言うと、てけてけ自分からゲージに入って
ころん、と寝てしまう。
その寝つきのよさはなぜか旦那にそっくり(笑)。
DNAをわけあってるわけではないのに不思議なものだと思う。
でも、いまのサスケの状態では
ひとり寝かせるのは危険だろう、と思った。
私がひとりでサスケについてリビングで寝るつもりだったのだが
旦那もサスケのそばで寝る、といいだした。
私たちにくっついていたいプーも当然リビング。
「今日は疲れたねー。
でもサスケ帰ってきて良かったねー。
じゃあ、おやすみね〜」
布団に横になると、
チューブにつながれたサスケが私の隣に擦りよってきた。
弱々しくもペロペロ顔を舐めてくる。
ああ…。嬉しい。良かった。
またサスケがここに帰ってきて、私の顔を舐めている。
これが我が家のあるべき姿なのだわ。
嬉しい。
でも…。
「サスケ、ちゅーはもういいよ〜。
ワイヤー顔にささってイタイのよぅ〜」
鼻につけられたチューブは、
鼻のわきの皮膚に直接ワイヤーで止められている。
顔とくっつけられると
ワイヤーの先が私にも刺さってチクチクと痛い。
犬ってワイヤー顔にさされて痛くないんかいな?
しかし、サスケは舐めるのをやめなかった。
ムリに顔を背けると、
遊んでると勘違いして余計にむしゃぶりついてくる。
挙句、興奮してゼハゼハいうので
しかたなく、イタイのをこらえて舐めるにまかせるしかない私。
そしてサスケが好き放題してると
プーが焼きもち焼いて、反対側に擦り寄ってきて
私の顔を舐めだした。
ぎゃ〜なんで私ばっかり〜〜。
隣では、旦那がぐおぉ、ぐおぉと
健やかな寝息を響かせてもう熟睡している。ズルイぞパパちん。
昨日までとは別の意味で
眠れない夜を過ごす羽目になった私なのだった。
満足したプーとサスケがばったり寝静まった後、
なんとなく寝付けなくて布団に横たわってボーっとしていた。
(ああ。みんな健やかに寝ている…。
なんて穏やかで静かな夜なんだろう…。)
ん…?
静かな夜…?
ホントに静かだな。静かすぎる。
変だぞ。
なにかが足りない気がする。
…。
ぎょ。わかった!
静かだと思ったら酸素ボンベの音がしてないじゃん!!!
さっきまでシュ〜シュ〜ッといっていた音が
いつのまにか止んでいたのだった。
たたた、大変だー!と飛び起きる私。
時計を見ると、明け方の4時だった。
酸素ボンベの会社が始まるのは早くて朝の8時半。
まだ4時間半も時間があるではないか。
まだまだサスケは24時間酸素注入が必要なのに
これはどうしたらいいのだろう???
あわててボンベの相談をするため病院に電話した。
朝まで持つとは思うって先生、いってたじゃないかあ〜!
うそつき〜〜!
退院初日から慌てふためく私。
こんなんで自宅療養、大丈夫なんか?私?
前途多難、という単語が頭のなかをちらつくのだった。。。