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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
2016年5月末、猫崎公園周辺はやや騒がしくなっておりました。 何人もの人から黒い子猫の目撃情報が寄せられたのです。 公園の南側にある隣町は、かつて白黒天国と言われたほど 黒猫とパトカーの多い地域でしたが、その後手術が行きわたり、 今では知っている猫以外はほとんど見ることがなくなっていました。 それが突然・・・ 小春 又、鬼ババたちの事件簿ですにゃ。 でも今度はあたしのお話ではありませんにゃ。 なんでも公園の近くに黒い子猫が現れたそうですにゃ、にゃっ。 6月第一週、水曜日の夜の事でした。 公園での仕事を終えた私は、買い物をするため寄り道をしました。 一方通行の狭い道路を走っていると、どこかで猫の声が・・・ すぐ近くのようだったので、自転車を止めました。 すると、ワゴン車の下から黒猫が現れたのです!しかも小さい。 渦中の子猫に違いない!と思いました。 夜の闇の中で見た子猫はたぶん生後五か月くらい、なんともかわいい! 一生懸命ないて訴え、すりすりし、なでさせてもくれました。 毛並みもきれい。 お顔は・・・・こんなんです。 ちょうど通りかかった女性も足を止め、「あ〜かわいい!でもね、ごめんね、 おばちゃんちは猫飼えないのよ。」と子猫に謝るように言いました。 私だって、もし20歳若かったら連れて帰るかもしれない、と思うほど かわいい子猫でした。 この月齢まで健康で育ったということは、どこかでご飯をもらっているということ。 どこで生まれ、どういう運命をたどってきたのかわからないけれど、 とにかく誰かがお世話をしてきたのでしょう。 それにしても、こんな子猫が交通量の多い狭い道を歩いているのは危険すぎる! でもその日はどうしようもなかったので、子猫が車の下にもぐりこんだのを機に どうか無事で暮らして行かれますように!と祈ってその場を立ち去りました。 帰ってすぐに相棒にメールを。 「会っちゃったよ!うわさの子猫!」 「ははは、会いましたか!今後ご縁があれば何とかしてやりたいね。」 これまでに公園周辺に現れた子猫。 2013年9月にやってきた 「まる」。 人懐こく、譲渡会を経て里親さんに恵まれ、 とても幸せになりました。 2013年8月に現れた チャロ。 この子はほかの場所から来たようで、人間にまったくなつかないため、 相棒は去勢手術をし、チャロは又元の場所に戻って行った。 が、残念ながら、その後は姿が確認されていません。 そして今はお家と公園でかわいがられている風太くんも ある日突然現れた子。 2013年1月、当時1歳くらいでした。 その後も私はこの黒い子猫のことが気になって仕方なかったのですが、 もう忘れようと思い、その道は通らないことにしました。 今まで成長してきたのだから、きっと大丈夫!そう思うことに。 でも本当はあのかわいい子猫が忘れられませんでした。 そして、事態は思わぬ方向に展開していくことになります。 続く
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