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★今日のプーの一言★
だっこでお散歩が最高なんでバウ♪
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いまでこそリッパにお散歩できるようになったプーだが
プーがお散歩できるようになった影に
男と女の(まあ、主に男の、かな)並々ならぬ
努力があったことを、皆さんにお伝えしたいと思う。
これは、プーと男と女の愛の軌道の特訓物語なのである。
別の角度から見ると、一匹の子犬のよって
人はいかにオトナげなく人格を破壊されていくかの
ドキュメンタリーでもある。
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女の脳内では
軽やかにお花畑を走るプーを男と女が追いかけている。
「キャンキャンキャン!
(訳:ほおら、あたちをつかまえてごらんなさぁ〜い♪)」
「こおら〜プーちゃん、まてまて〜♪アハハ♪」
「つかまえたぞーコイツめ〜♪アハ、アハハハ〜♪」
みたいなイメージ画像が展開されている。
どこかの金融機関のCMのパクリみたいなイメージであるが
やはり犬を飼ったからには、
外を思い切り走らせてあげたいではないか。
ましてやプーはこんなにカワイイのであるし、
(↑バカと呼んでください)
可愛いプーに合う風景はお花畑しかあるまい、と
ウットリ考える女。
どこまでノボせれば気が済むというのだろうか。
だいたい、ご近所のどこを探しても
犬をノーリードで走らせてよい花畑などどこにもない。
花畑を探すより、
女の頭に花が咲いている状態をどうにかするべきである。
「でもママ、散歩させたいのなら、プーをカーペットの外を歩かせる
特訓をしないとダメだからね」
冷静に男が釘をさす。
「えー、でももう玄関置きはいやだからねー。」
「うん、少しづつ、ならしていこう。ほらプー、特訓だ!」
そういって、男はカーペットでくつろぐプーを抱き上げると
カーペットから約10センチはなれた床に降ろした。
プー、この時点ですでにガクガクぷるぷるである。
「ああ〜プーが震えてるっ!可哀想!」
「ホントだ…(可哀想)。でもがんばれ、プー」
プーは“どうちてこんなコワいことをするの?”というように
男と女に救いを求める瞳で訴えている。
無条件にプーを甘やかす女と自分で与えた愛のムチにおののく男、
どちらがより長く、この瞳に耐えられるのであろうか?
「嗚呼っ、パパわたしもうダメ!
プー、ママのお膝にいらっしゃい!」
もちろん堪え性のないのは女のほうであった。
女がプーのそばにひざまづくと、
プーは勝利の笑みをたたえてぴょん、と膝の上に乗ってくる。
おおぅ、かわいいじゃねえか、こいつめ。
女、この瞬間もうプーに
“めろめろドッキュン”なんである。
も、いいじゃん、へなちょこでも。
こんなにカワイイんだからさ♪な気分になってしまっている。
「ダメだよママ、プー甘やかしすぎ!ほらプー特訓特訓!」
男は再び女の膝からプーを抱き上げて床に降ろす。
プー、ガクぷる。
男は耐えて、女がくじける。
幾度となくその光景が繰り返されていく。。。
この闘いはプーが慣れてあきらめて床を歩き出すまで
続けられることとなったのである。
続く***
ワンコを育てる苦労は各ご家庭それぞれあったと思う。
だがしかし
ホットカーペット1畳から外の世界を教えるために
苦労したワンコ・オーナーは私たちのほかにも
存在するのだろうか…?
知りたいようで知るのがコワい今日この頃だ。