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★今日のサスケ語録★
ママ、タイトルまた情けない系でバウよ?
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プーとは違ってご近所で会うワンコとその飼い主さんに
愛想を振りまきまくるサスケ。
2匹つれて目立つせいもあってか、
けっこう早くに名前を覚えられ、ワン友だちも序々にできていった。
↑余談
なのになぜ私は多頭飼いは当たり前、と
思い込んでいたのであろうか…
「とにかく、サスケってすごいよ!
よそのワンコ全然怖がらないで近付くし、
飼い主さんにもちゃーんと、お手で挨拶するんだよ♪」
興奮して報告するママに、パパもにんまりして
「そっかー、サスケ、えらいぞ。パパもだけど」
「は?なんでパパ?」
「だって、サスケにお手を教えたのはパパだもーん。な、サスケ」
などと自慢こきをする。
どうやらパパもサスケのびよーんびよーんなマリオ走りの痛手は
完全に癒えたとみえる。良かった、良かった。
相変わらず幸せなワンバカ夫婦である。
「とりあえず、マンションのまわりはもう慣れたからさー、
週末はまたフィオーレの森までお散歩しようよー」
「いいねえ。そうしよっか」
ところで、我々の住むマンションはペット可の物件だが
飼えるのは10キロ未満の中型犬まで、という規約がある。
そういうわけで、サスケはまだ大型犬に遭遇したことは
この時点ではまだなかった。
だが、マンションの敷地から外にでたら、
大型犬のお散歩にけっこう遭遇するのである。
ワンコにフレンドリーなサスケではあるが
サスケは大型犬には、どういった反応をするのであろうか?
無邪気に近付いていくのだろうか、
それともやはりびびったりするのだろうか…?
相手がサスケだけにその行動の予測がつかない私。
週末が愉しみであった。
さて、その週末。
はじめてのマンションの外散歩も好奇心いっぱいで
びよんびよん歩く、サスケ。
楽しくてしかたない!といった様子である。
私は、といえば密かに大型犬が来ないかどうか
内心では落ち着かない。
足取りがなんとなく、サスケに似てびよんびよんしてきそうだった。
そしてついに。
期待の大型犬・りりしいお顔の
シベリアンハスキーが向こうからやってくるのを発見した私達。
わくわくドッキンである。
果たしてサスケはどう、反応するのであろうか。
「サスケ、挨拶いってみるか??」
「ワホン(合点でバウ)!!」
サスケもシベリアンハスキーに気がついて
いつものようにびよーんびよーん、と近付いていった。
おお、いくのか、サスケ!
すごいぞサスケ、大型犬でも恐くないのだな!!
だがしかしあと数歩でクンクン挨拶ができる、という距離まで近付いて
ぎょっと立ち止まるサスケ。
どうやら、相手がこんなにデカイとは思ってなかったようである。
ハスキーくんは近付いてきたサスケに鼻先をふんふん、と近付けると
(ぼうや、やんちゃはほどほどにな)
という表情で一瞥をくれると、
そのまま何事もなかったようにお散歩を続けていってしまった。
その間、サスケは思いっきりビビったようで、
かたまって動かなかった。見事なまでの完敗である。
「あ〜あ、やっぱりちょっと恐かったか」
「しかたないよね。ママもちょびっと恐いもん。
逃げないだけえらいじゃん、サスケ」
私達がそうねぎらって、なぐさめようとした瞬間である。
歩み去っていくシベリアンハスキーに向かって
火がついたように突然、サスケが吠えはじめたのである。
その叫びはなんだかママにはこう聞こえて仕方がなかった。
「ちくしょう!憶えていろよ〜!」
サスケ…。
そりゃこてんぱんにのされたときの
チンピラ常套の捨て台詞だよ。
なんてこったい。ホスト伝説の隙間に「チンピラ伝説」まで
加わってしまった。
サスケの奮闘はつづく♪