実は小次郎君、一日だけ『小太郎君』という名前でした。
それは私が飼った歴代のワンコの名前に由来します。
まず初代ワンコが『太郎』、2代目が『次郎』。
実に分かりやすいと思いますが、つまり、一番最初のワンコ『太郎君』に、『小』を付けただけ。
しかし『小太郎』とは呼ばずに『次郎・次郎』と、私は亡くなったばかりの『次郎君』の名前をついつい呼んでしまうのです。
呼ぶ度に名前を間違っては、『小犬』も自分の名前を覚えるのに戸惑うだろうとの思いから、たった一日であっさり名前変更…『小次郎君』となったワケです。
では、ほんの少しだけ、太郎君の紹介をさせて下さい。
私が高校2年生の頃のこと。
父の知り合いから1歳になったばかりのシェパード『太郎君』を引き取る事となりました。
当時の私は、犬が怖くて怖くて…。
しかし毎日、太郎君が優しい眼差しで私を見つめる度に、『なでてみたいなぁ』という気持ちが芽生えてきたのです。
そして、その気持ちが日に日に強くなっていきました。
ある日ついに、思い切ってなでてみたのです。
すると、その時をまるで待っていたかのように、太郎君は優しく愛おしそうに私をなめてくれました。
二十数年も前の出来事ですが、今でも鮮明に私の脳裏に焼き付いております。
太郎君のおかげで、私はワンちゃん大好き人間へと変身出来ました。
太郎君は責任感が強く、家族への忠誠心も強い、本当に立派で賢い子でした。
13歳で天寿を全うするまで、太郎君は精一杯の愛情で私達家族を幸せに導いてくれました。
ブログではお話しできないような苦労が我が家にはありましたが、家族と共にそれを乗り越えてくれた太郎君…ありがとう。
実家には今でも太郎君の小さな仏壇があり、居間にも太郎君の拡大写真が飾ってあります。
きっと優しく、私達を見守ってくれていると家族全員確信しています。
不思議現象ですが…
太郎君が亡くなった時、私は泣きながら居間でうたた寝をしてしまいました。
その時、夢か現実か未だに分からないのですが、私の耳元で『太郎君の鎖の音』と判別のつく音が、近づき遠ざかっていくのが、はっきり聞こえたのです…一体何だったのでしょう…不思議でなりません。
太郎君、まだ小さな小次郎君の事、たのむね。
太郎君、いつもありがとう