昨日は、ボスの甥、ウダ男のいとこ宅と、
ボスの娘、ウダ男の妹すなわちニャ王の叔母宅の法事が、時間も重なってあったのである。
急遽、ニャ王と叔母宅にお邪魔する事になったのだが、山までが世間でいう『プチ旅行』の距離である。
それよりもまだ先。
元々距離感がない私は、ニャ王と一緒になってからというもの、どれだけの距離を移動しているのか、全く分からなくなっているのである。
―前夜―
ボ:「ウダ男は飲むから、あんたたちが迎えに来てくんしゃい。」
ニ:「ん?ばあちゃん。俺達、おばちゃんとこ行かな。」
ボ:「だから、終わったら直ぐ迎えに来て、ニャ王がウダ男の車運転して、よめが自分の車運転したらよか。」
ニャ王も私も、『どこでもドア』は持っていないのである。
『飲んだら乗るな 乗るなら飲むな』
―当日―
ニ:「ばあちゃんから、決めつけたような電話あったよぉ。」
ニャ王なりの、父を信じてみようという優しさと、念の為の『クギ』だったのである。
Vvvv−Vvvvv−Vvvv−
Vvvvv−Vvvv−Vvvv−
ようやく、携帯を確認出来るタイミングになり、ニャ王が開いてみると、
090−○○○○−○○○○
ニ:「はい?!誰だ??」
留守録を聞いてみると、
“ざわざわ ざわざわ”
ニ:「あ・・・これは・・・もしや・・・」
ボス(三姉妹)の二番目の妹、『津波様』であろうというのである。
が、電話をしても出ない。
ボスにしても出ない。
終わって直ぐおいとまをしようと思ったが、それもまた、失礼な話である。
しばらく食事を頂きながら談笑したのだが、
“そろそろ・・・”
さすがニャ王!
的中!!
ニ:「今から出るから、そんな直ぐには着かんよぉ。よかね!?」
ちゃんと言っておかないと、
ボ:「何しよった?長いこと待って、くたびれた。」になりかねないのである。
向かっている最中、またもや携帯が鳴る。
ニャ王が運転中で私が出たのだが、
ボ:「あんたの電話にも、何遍もかけよったよー。」
(カバンに入れて後部に置いていて気付かなかった)
ボ:「私はもう、帰っとんもん。」
よ:「え゛?!家に?!ん?もう迎えにこんで良いってこと?」
ボ:「行かんばー!まだウダ男がおるけん。」
よ:「あ・・・わかりました。」
“ニャ王よ!決して、キレるでないぞ!”
ニャ王とウダ男の車の後を、ハラハラしながら帰ったのである。
―今朝―
“ガリ!ガリ!ガリガリ!!!”
「ダメ!!!」
感情のまま、抹茶を怒ってしまったのである。
我が家では絶対にしてはいけない、『誰かにあたる』行為である。
しばらく抹茶を見れず・・・
それでも私の感情を感じ取って、
身支度をしている私の足元で何も言わず、ただ寝そべって居てくれたのである。
「ごめんね・・・」
朝も暗いうちから遅くまで、ひとりぼっちで寂しい思いをさせていたのに。
ただ、相手して欲しいだけなのに。
それでも、
“かあちゃん♪”とそばに来てくれる抹茶に、涙がこぼれるのである。