ユニバーサルで過ごすLA最後の日…。
朝から、どんよりとした空からは、お昼過ぎになると、とうとうポツリポツリと雨粒が落ちてきた…。
それでも、パーク内で見掛ける生徒達は楽しそう!
私も心を許せる友人や従兄と過ごせて、雨などあまり気にならない。
だが、最初は小雨だったけど、生徒達の集合時間の5時近くには、結構な降りに変わっていた…。
私も従兄達を待たせて、集合場所へと足を向けた。
生徒達はお土産の袋を抱えて、ぞろぞろと戻って来るが、集合場所辺りには雨宿りが出来る様な場所がなく、雨具を持たない生徒はチケット売場の小さな小屋の軒先でバスを待っている。
夕方のラッシュのせいか?バスが中々来てくれない…。
そうしている間にも、雨脚が段々と本格的になって来て、雨の中、傘を持たない私を心配して、友人のTがジュラシックパークのアトラクションで使ったポンチョを持って来てくれた…。
殆んどの生徒が集合してるのに、例の4人組とKは一向に姿を現さない。
『ちょっと、K達見なかった?』
生徒に聞くと…
『あいつら、あそこのお土産屋で雨宿りしてるよ〜。』
その言葉を聞いて、ブチっ…と私の頭の配線がキレた!
『どこの店?』
と言う言葉と共に動き出す私の足。
ヅカヅカ・ズンズン!足を踏みならし鬼の形相のポンチョ姿で(笑)Kの雨宿りする店へと歩を進める…。
K達の姿を見つけた開口一番
『何やってんの?みんな濡れながらバスを待ってんのに!!』
『行かなきゃマズいですかね〜?』
『当ったり前じゃん!もう集合時間も過ぎてるでしょうがっ!!』
仕方なさそうに集合場所へと向かうK…。
本人に聞こえていたかは定かじゃないが、すれ違いざまに地を這う様な低い声で
『ぶっ殺す…』
と、つぶやいてやった。
K達が集合場所に来て間もなく、迎えのバスが到着。
『じゃあ、“くれぐれも”生徒達を宜しくお願いしますね!私は食事をしてからホテルに戻りますから!』
Kに嫌みを言って、生徒達の乗るバスを見送った…。
さぁ!これから、自分の買い物をしなければっ!
NYでは、叔母達への土産を抱えたままだったので、スーツケースには他の物が入るスペースなどない!
…同僚や家への土産も未だ買えないでいた私。
荷物持ちの従兄達と共に、片っ端から土産物を手に取り買い物をしまくる!
どうにか、思い当たる人へのお土産を買う事が出来て一安心。
ユニバーサルを後にした…。
『他に行きたい所はない?』
従兄の言葉に
『スーパーマーケット!』
と一声。
行きの飛行機で完全に喉をやられたので、のど飴が欲しかったし、何と言ってもアメリカのスーパーはお菓子の品揃えがハンパじゃなく、見てるだけでも面白い!
結局、クッキーやプリッツェル等のお菓子をここでも買いまくり!(^∀^;
かなりの量の荷物になってしまったし、ディズニーのツアーを選んだ教え子達の帰りも気になるので、食事の前にホテルに戻る事にした…。
部屋に戻って、教え子達の部屋へ内線電話をすると…。
『はい、もしもし?』
『私だけど、みんな無事に帰って来たんだね?雨に降られなかった?』
『あっ!先生!雨が降ったけど、みんな大丈夫ですよ!』
『良かった!じゃあ、この後も気を付けてね!』
最初に電話に出た時の生徒の不機嫌そうな声…。
後日、その事を聞いてみると、彼女はKからかと思ったらしく、そんな風に出たのだとか…。
Kよ…お前のツアコンとしての信用度って一体…?
…(Θ_Θ;)
教え子達の無事を確認してから、従兄達と食事に出る事に…。
『何が食べたい?』
『雨に濡れて冷えちゃったから、あったかいものが良いな〜。』
と言う、私とJ。
『じゃあ、しゃぶしゃぶにしよう!』
と、全員一致でリトル東京のしゃぶしゃぶ屋さんへ!
4人で鍋をつつき合いながら、楽しい時間が過ぎて行く…。時間が経つ毎に、明日には日本へ帰ると言う、私の寂しさも増していく。
ホテルへ送ってもらって、友人達との別れの時。
従兄とは、何かあれば又、会う事が出来るだろうが、JとTには今度、何時会えるやも知れないと思うと一層、離れがたい…。
涙で皆とハグをして、彼等の乗る車を見送った…。
(ノ´Д`)ノ~~ エェ〜ン…
一人、部屋へ戻って別れの余韻に浸っていると〜
目に飛び込んできたのは…
先程、買い漁った土産の数々!
ぎゃ〜!Σ( ̄□ ̄;
明日、朝早いのに〜!
荷造りしなきゃ〜!!!
…やっとこさ、荷物を収めて、慌てて入浴してベッドへ潜り込む。目覚ましのセットも大丈夫!
明日の出発は早い!
…でも、もう帰るだけだし、飛行機に乗ったら大丈夫よね〜♪
…次の朝、自分に降り掛かる、この旅最後の不幸が待っていようとは、考えもしない私であった…。
………………つづく