日暮れ時のフリーウェイを快走して、到着した叔母の家…。
車を止める音に気が付いた叔母が、玄関で出迎えてくれた。
パーキンソン病を患っている叔母だけど、元気そう!
…でも、前回会った時から11年くらい経ってるので、白髪が増えていた…。
叔父も、今では殆んど寝たきりになり、ベッドの上での再会になったが、私の顔を見て満面の笑みを見せてくれた…。
間もなくして、従兄の友人で、私も以前の居候時に凄くお世話になった『T』も仕事帰りに来てくれた。
何よりも嬉しかったのは、病気のせいで、思う様に動かない手で叔母が作ってくれた、おでんに生姜焼き、サラダとデザートのフルーツゼリーまで…。
アメリカに来て、ろくなもんを食べて居なかった私には、とても有り難かった。
ちゃっかり、お風呂まで借りた私…。このまま又、居候したい気持ちは山々…。でも、そうも言ってはいられずホテルに戻る事に…。
ほんの数時間の再会だったが、叔母と叔父の顔を見る事が出来て良かった!
(この年の初夏、叔父は他界し、この時が叔父との最後の再会となった。)
翌日のユニバーサル行きは、生徒達のオプショナルツアーの出発時間に合わせて、従兄にホテルに来てもらえる様に頼んで、ホテルに戻った…。
明けて翌日。
この日が、アメリカで最後に過ごす日だ…。この年のLAは天候が不安定だったらしく、どんよりとした曇り空だった。
仕度をしてロビーに行くと、生徒達の殆んどが既に集まっていた。
ここへ来て、ようやくアメリカならではのテーマパークで1日過ごせるので、余程楽しみなのだろう…。
例の4人組の近くには、お決まりの様にKが…。
それまでのスーツ姿と違い、完全に遊びモードの服装だ!
『先生、どうですかねぇ?おかしくないですか?』
自分の服装について感想を求めてくるK…。
『いぃんじゃないですか〜…。』
と、素っ気なく答える私に周りの生徒はニヤニヤ…。
生徒と同じ様に浮かれて、こいつ、ほんまもんの馬鹿なのか?…と呆れるしかない。 (Θ_Θ;)
間もなく、従兄と昨日のTが迎えに来てくれたので、生徒達より一足先にユニバーサルへ出発。
この日、もう一人、とても会いたかった友人が、わざわざユニバーサルまでバスで来てくれ、待ち合わせする事になっていた…。
従兄の元ガールフレンドの『J』。彼女とも、やはり居候時に出会い、すっかり意気投合してしまい、お互いに前世では姉妹だったと感じるくらいに、従兄を飛び越して短期間の内に親友と呼べる程、仲良くなった。
従兄と結婚話も進んでいたのだが、色んな事情で結局は別れてしまったのに、今でも友人として付き合う事が出来ると言うのは、やっぱり半分はアメリカ人…。
割り切り方が、とても上手で羨ましく思う。
勿論、私とも交流は続いている。
彼女との再会に歓喜している所へ、生徒達の乗るバスが到着。
尽きない話は後にして、生徒達の写真を撮りまくる私…。
間もなく開園となり、これで私も生徒達の帰りの集合時間迄は、懐かしい友人達と一緒に過ごせる!
…が、仕事をしないKを見限っている生徒は、地元人と一緒にいる私にあれこれと聞いてくる…。
ユニバーサルでは、実際の映画で使ったオープンセットをトラムに乗って巡る事が出来るのだが、説明は勿論、英語。
でも、時間によって日本語ガイドの便もあるので、それに乗れば色々な説明が聞けて楽しさは倍増!
そのトラムの時間を調べてくれたのも、従兄である。
はっ?添乗員のK?…そんな人居ましたっけ? …あぁ〜、女の子4人を連れたハーレム男の事ですか?
その人なら、ほら、あそこで完全に一般旅行者の様に遊び惚けておりますが〜っ!(ノ-_-)ノ ~┻━┻
………………つづく