『兄に』の職場を散歩中、小次郎君のキャラがよく分かるものでした。
まずは小次郎君、愛嬌がまったく無いってことです。
ジョギング中のおじさんに『可愛いね〜』って言われても、全く無視。
おばさんに『お利口さんね〜』って言われても、全く無視。
しかし…若いお姉ちゃんが近くを通りかかると、その姿を目でジーッと追っているのです。
それには、私もびっくりしました。
お散歩の時間は自分で約30分と決めていた小次郎君です。
散歩が終わると、車に戻り『兄に』をひたすら待ちます。
可哀想になるくらい待ちます。
こんな健気に待っていてくれる子がいたなんて、『兄に』は幸せ者です。
『兄に』も小次郎君に会うと、ニッコリ顔。
お家まで、二人で会話しながら帰ります。
お家に着くと『兄に』は晩酌。
小次郎君は治療食でしたが、『兄に』からもらえる酒の『おつまみ』が唯一の楽しみでした。
『兄に』の横にぺったりくっつきお座りし、『兄に』のおつまみをちょこっともらうのでした。
こんなに早く逝ってしまうのならば、もっとあげたら良かった…と、後悔しています。