ジャギとケンが、我が家を出発。
ニャ王の代わりに空港まで行き、時間まで、3人でお茶を飲みながら喋ったのである。
あいにくの悪天候で、飛行機の発着時間が遅れていたが、時間いっぱいまで話したのである。
年を重ねて、それぞれ成長していることが見えた期間であったが、次集まったとき、胸をはって
「おかえりー!」が言えるようにと思うのである。
「ただいま〜。お兄ちゃん達、いってきますってよ。頑張ってねって応援せなね。」
抹茶に声をかけたのである。
ジャギの布団の上でお休みしていた抹茶。
「時間遅れてたけど、無事、東京着いた。ありがとう。」
ケンからのメールに、ふて寝中の抹茶の写真を送ろうと近付くと、涙の粒が。
「抹茶・・・寂しいのか・・・落ち込まんでね・・・」
いつもと変わらない朝がくる。
しかし、なんとなく、ぽっかりした朝なのである。
(ピピピピ♪)
「鳴らんか・・・」
ケンの目覚ましの音もないのである。
「こんな感じか・・・」
抹茶の顔を見ながら頭をなでていると、こみ上げるものがあるのである。
ニャ王と私が出来る事なんて、限られたものである。
それでも、
「ありがとう。」
喜んでもらえるのであれば、大きな宝物になるのである。
ジャギとケンが視野を広げるように、
自分たちが出来る事を、広げていけたら・・・と、思う朝なのである。