今日はあいにくのお天気である。
仕方なく、洗濯物を乾燥機で乾かすことにし、終わるまで片付けものをすることにしたのである。
「お父さんに頼まれたこと、ため込む前にやっとくか。」
いつもより、洗濯物が乾くのに、時間がかかったのである。
「これか〜。」
ケンの部屋着の上下である。
水を吸うとやけに重たく、洗濯機に、
“偏っててまわせませんよ〜”
と呼びだされる代物なのである。
ガタン!!!
ガタガタ!
(何の音?抹茶は寝てたはずやし。)
こっそり洗面所から顔を出すと、タワーのてっぺんからぶら下がって、ジタバタする抹茶の姿があるのである。
(笑っちゃいかん。笑っちゃいかん。)
「どうした?(プププ)起きた?(プププ)」
何もなかったかを装いながら、
“母ちゃん、外は大丈夫。ボクがちゃんと見てるからね。”
抹茶なりに、恥ずかしさと、恐怖心との戦いなのであろう。
しばらくタワーのてっぺんで外を眺め、正座のまま動かなかったのである。
寝ぼけた時の行動は、ニャ王似なのである。
我慢しきれずエアコンをつけてしまったのだが、明日こそは、放置してしまったコタツ布団を、
「抹茶の為にも、コインランドリーでグルングルンするぞ!!」
やはり抹茶には危険の少ない、コタツが一番だろうと思うのである。
よっぽど怖かったのか、抹茶はタワーのてっぺんには登らないのである。
男の子なのに・・・虫にも弱いし・・・
過保護過ぎるのだろうか?!
ま、いっか♪
結局、のんきに過ごす昼下がりなのである。