実家にずっとしまってあった、とらの思い出グッズを持ってきました。
とらは18歳を越えた頃から、ごはんをうまく食べられなくなりました。歯はほぼ生え揃っていましたが、年齢のため弱くなっていたのでしょうか。
あとは、人間も高齢になると同じだと思いますが、食べ物をポロポロこぼし、うまく口に取り込めなくなったのです。食べる気は満々なのに、なかなかうまく食べることができずにいました。
食べやすい食器に変えてみたり、台を高くしてみたり、いろいろと試したけど、年齢にはかないませんでした。
そこで、写真にある介助スプーンで食べさせてあげることにしました。とらはウェットフードが好きなので、パウチを開けて少しずつお口に運んであげます。すると、パクパクとたくさん食べてくれるようになりました。(^_^)v
たくさん食べてくれるのが嬉しくて、それから毎食私が介助することにしました。
とらも嬉しかったみたいで、私に食べさせてもらうのを待っています。
とらの晩年一年間くらいは、こんな二人の濃密な時間が増えました。とらにごはんを食べさせるのはとても時間がかかりますが、幸せでかけがえのない時間でした。(*^o^*)
写真にあるタッパーみたいのは何かと言うと、とらは一度にたくさん食べられなくなりましたので、残ったフードを保存するのに使います。
とらが好きなモンプチカンカンは4回に分けて、小さなパウチは2回に分けて食べるので、残りをタッパーに入れて冷蔵庫に保管します。
小さな方のタッパーは、とらが大好きなシーバ保存用でした。
とらはシーバが大好きですが、サイズが大きくて噛めなくなってしまったので、キッチンハサミで小さく切って保存しました。
これらのタッパーは、ねこのきもちの付録ですが、かなり重宝しました。
小さく切ったシーバもお口に運んであげると嬉しそうに食べてくれました。
とらは高齢になってからは、少量ずつ1日5回食事をしました。
毎日時間をかけて5回の介助は手がかかりましたが、とらにとっても私にとっても幸せな時間でした。私もとらのお世話ができるのが幸せで仕方ありませんでした。
とらがいなくなって、これだけ時間をかけていた食事介助がなくなり、何をしたらいいか手持ちぶさたで、喪失感に襲われました…。(;_;)
とらの存在がなくなったことと、時間的に空いてしまったこと、まさにぽっかりと穴が空いた状態です。
しばらくはこの何もない時間が辛くて仕方ありませんでしたが、少しずつ幸せな思い出を振り返り、とらといた幸せを実感できるようになりました。
とらが亡くなってもうすぐ4年になります。今はもう幸せなことを思い出すことが多いですが、時々とらがいない現実をつきつけられ、どうしようもなく悲しくて涙が止まらない夜もあります。もしかしたら私はまだとらを失った喪失感から完全には立ち直ってないのかもしれません。
でも、とらを思わない日はなく、愛している気持ちは変わりません。