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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
小春はとりあえず相棒・鬼ババA家の住猫となった 相棒の家には、二年前に公園を卒業した トミ黒 が暮らしている。 大変良い子で、いつの間にか相棒は私を超える親ばかになっていた。 かつての公園キングは、今では赤いホット座布団に鎮座するプリンスとなっている。 トミ黒は、稀に見る良くできた猫なのだと思う。 だから、小春がこの家に迎えられてもトミ黒ならば大丈夫、 きっとうまくやってくれると信じていた。 二年前までは公園で同じ釜の飯を食べていた同士、 仲良くしてくれるのではないか、と思われた。 不思議なほど小春は落ち着いていた。トミ黒も好意的だった。 公園の昔の写真を見てみた。 トミ黒は、他の公園猫とは誰とでも仲良しで たくさん仲良しショットがあるのに比べて、 小春は他の子とのツーショットは皆無、常に一匹狼だったことがわかった。 二年ぶりの再会だったが、お互い覚えているわけもなかった。 それでも猫が好きなトミ黒は、久しぶりに猫に会えてうれしかったのか 小春にやさしくしてくれた なかなかこうは行かないと思う。 我が家だったら「ひぇ〜〜〜」とイカ耳になりっぱなしの子が 小春をますます追い込んでしまったかもしれない。 小春を舐めてやるトミ黒。あなたはやさしいね。 こうして初めての夜が訪れた 恐怖の夜が 小春は夜遅くなってくると突然鳴きはじめた。 あうっ、あうっ・・・それが8時間続いたという。 相棒もトミ黒も眠れなかったと まあ仕方がない、初日だ。 環境の激変に小春も不安だったのだろうと思った。 しかし、次の夜もその次の夜も、小春は8時間コースで鳴き続けた。 他の部屋には家族が眠っているし、近隣にもこの声は聞こえるかもしれない、 そう思うと気が気でない、と相棒は疲れた声で話してくれた。 こんな状態だったが、相棒は小春を保護すると決めた以上、 責任を持って十分に小春をケアしてくれた そのおかげで小春はかなりの食欲を発揮、 よかれと思って準備していたシニア用の高品質のカリカリを良く食べているという。 治療の効果が出てきたのだ と思った。 くわえて口の痛みが少ない食べ方を自分で習得したのだろう。 少しでも体力をつけてこれまでの衰えを回復しなくては すっかり家猫のような小春。二人並んでいてもなんの違和感もない。 「どう?僕ってやっぱり優しいかなぁ」とトミ黒。 昼間は至って落ち着いていた小春だったが、ひとつだけ大きな問題があった。 それはトイレ。 これまでと全く異なる環境の中で、小春はどこでトイレをすればいいのか途方に暮れた。 小春専用のトイレはちゃんと用意されていたが、小春はそれを使わなかった。 あくまでも自分が納得できるトイレを探して鳴き続けていたのかもしれない、 と相棒は言った。 簡易クローセットの裏に、ころころとう〇ちが落ちているのを見て、 相棒はトイレをクローセットの上にあげた。 そしてキャットタワーの上段からクローセットに行かれるようにした。 しかし相棒の努力もむなしく、小春は滞在中にトイレを使うことはなかった あたしは小春ですにゃ〜とタワーの上段で叫ぶ小春 そして6日目の夜・・・ 「明日小春を公園に戻そうと思う」というメールが届いた 「わかりました。今までありがとう」と返信した。 簡単なやりとりの中には非常に深い思いがこもっていた。 自分だけなら何とか頑張れるかもしれないけれど、家族をも巻き込んで これ以上迷惑をかけることはできず、相棒の苦渋の選択だった。 トミ黒は11歳、まだまだ良く遊ぶ。 トミ黒の勢いにびっくりしてこそこそ逃げ出す小春。 トミ黒、ありがとう。あなただから安心して小春を任せられたよ。 小春は公園に帰るから、又ママを独り占めにしてね。 しかし、この6日間に小春は愛情たっぷりにケアしてもらった しっかり食事を摂り、薬をのみ、体力は十分に回復していた 保護の意味は大きかった。 ここまで来れば、小春を公園に戻してもそれほどの不安はないと思った。 公園に戻った小春は、キャリーからするりと出て、 すぐに茂みの中に消えて行った。 そして第三の難関が待ち受けていた。 続く
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