迷い込んだミミズさん
続き
僕は、遠くから飼い主さん達とワンちゃんの様子を眺めていた。
ママ「クッキー君、ワンちゃん達 恐くないから 行こうよ」
僕「う…うん…」
ママの一言で、ちょっと進んでみる事にしたの。
勇気を出して、テクテク ポテポテ トコトコ
テクテク ポテポテ トコトコ
ママ「おはようございま〜〜〜す」
ママが明るい笑顔で 初対面の飼い主さん達に挨拶した。
飼い主さん達、お喋りに花が咲いてたけど、ニッコリ会釈してくれたよ。
ワンちゃん達は、とっても大人しくてお利口さん。
僕、恐くないかも。
テクテク ポテポテ トコトコ
ママの後について、前進。
テクテク ポテポテ トコトコ
ヤッタァ!
上手にすれ違えた〜!
仲間には入らなかったけど上手にすれ違えたよ。
今度 会った時は、声をかけてみようかな〜。
さぁ、どんどん 歩こう。
テクテク ポテポテ トコトコ
グレーチングを前足jump!
もう一つ 前足jump!
テクテク ポテポテ トコトコ
あれ?
この長い物は、何?
僕の足元に、何かいるんだけど 分かる?
ズームアップしてみるね。
携帯カメラをズームアップ!
ちょっと、分かり難い?
(;¬_¬)ジー
よく見たら、ミミズさんだったの。
長さは、約10センチ弱って所かな〜。
トンネルの中に迷い込んじゃったみたい。
生きてる?
それとも死んじゃった?
(;¬_¬)ジー
ニョロ ニョロ
あっ、微かに動いた!
生きてて、よかった〜
土の中から出て来て、どこに行く積もりだったのかな…
ミミズさん、頑張って〜!
僕、もう行かないといけないから (^^)ノシ
テクテク ポテポテ トコトコ
トンネルを抜けたら、いつものスタート地点に来たよ。
今朝のお空は、こんな感じ。
ちょっと、雲が多いけどお日様が笑ってるよ。
テクテク ポテポテ トコトコ
「おはようございます」
ん?
誰かな?
振り向いたら、黒柴ちゃんとおば様だった。
僕とママ「おはようございます」
黒柴ちゃん、僕に興味津々。
クンクン クンクン クンクン
僕の お○ん○んの匂いから情報収集。
僕は、ママの足元でじーっと我慢してたよ。
黒柴ちゃんに、名刺を渡して ひとまず 挨拶は終わり。
僕、黒柴ちゃんから名刺を貰うのは ちょっと恐くて遠慮しておいた。
おば様「何歳ですか?」
ママ「今 6歳です」
「何歳ですか?」
おば様「うちは8歳になりました」
おば様に黒柴ちゃんの年齢を聞いたら、僕より2歳年上だったよ。
黒柴ちゃん、これからも宜しく〜。
ちょっとだけ、ママとおば様は お喋りして
(^^)ノシ
テクテク ポテポテ トコトコ
そう言えば、情報確認を忘れてたな…
クンクン クンクン クンクン
3日間 降り続いた雨の匂いがするね。
クンクン クンクン クンクン
ん?
何じゃ?
前足カリカリ カリカリ
取れないな…
よし、身体に匂いづけしちゃえ〜!
上半身を路面につけて、クネクネ スリスリ クネクネ スリスリ
ママ「クッキー君ったら、何してるの?」
僕「路面に何かくっついてるの」
「剥がそうと思ったけど剥がれないんだもん」
ママ「何だろうね〜」
ママが、(;¬_¬)ジー
ママ「な〜んだ、干からびたミミズじゃないの〜」
ミ…ミミズ?
僕が剥がそうとしたのは
ミミズ?
せっかく土の中から出て来たのに、お星様になっちゃったんだね。
遊歩道と言っても、アスファルト。
ミミズさんにとっては、暮らしにくい環境。
もっと沢山の土があったら こんな事にならなかったのに…。
ミミズさん、ごめんね。
続く
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