1月半ばには、骨折した右足も、添えていた板がはずされ湿布だけになり、少々の痛みはあるが、普通に動ける様になっていた。
しかし、右足をかばい続けた為に左の股関節が悲鳴を上げだしている。(;´Д`)
胃カメラの検査で、何の異常もないと太鼓判を押されたはずの母の具合は改善されず、殆ど食事を摂れない毎日。
病院から出された栄養剤くらいしか口にしていない。
何で食べないの?治す気あるの!?
こんなじゃ、私 手術出来ないじゃん!!
苛立ちから、つい強い口調で母に当たってしまう。
いけないとは思ってるんだけどね…。m(_ _;)m
2月1日。
この日は珍しく、母も布団から出て、午前中から居間でTVを観ている。
少しは回復してるんだな。じゃあ、私はスーパーに買い出しにでも行こうかなぁ〜。
そう思ったものの、今から行くか午後からにしようかと、何故か腰が重く中々とスーパーへ向かおうとしない私…。
11時が過ぎた頃、母がトイレに行こうと立ち上がって、4、5歩進んでドアの前で足を止めた。
何でだ?(゜m゜;)
と母の様子を見ていると足がガクガクとしている。
マズい!Σ( ̄□ ̄;)
と思って母に手を掛けようとした瞬間、バターンッ!と前のめりに倒れた!!
どうしたの!大丈夫?!
慌てて声を掛け、母の顔を覗きこむと、目を開けたまま意識が飛んでいる!
ヤ、ヤバいっ!!
脳出血が元で半身不随になり、倒れた3年後に亡くなった父の事が、頭をよぎる。
幸い、すぐに母は正気に返り言葉を発した(何を言ったかは、覚えていない)が、呂律がおかしく感じたので、救急車を呼んだ。
電話を切って母を見ると左頬と左手の甲から出血している。
倒れた時にドアノブに打ち付けた様だ…。
厄介な事に、母は皮膚がとても薄いので、ちょっとした衝撃で青アザができ、ひどいと皮膚が破れてしまうのだ。
間もなく救急車が到着。
救急隊員の人に、あれこれ聞かれ、昨年9月に膝の手術をした事を告げると、その病院へ運びましょう。…と言う事になった。
隣町で車で30分掛かるが、その総合病院は昨年、出来たばかりで最新の医療機器が揃っており、事実、ご近所さんの知り合いの方が交通事故で、そこへ運ばれ一命を取り留めたと言う。
すぐ近くに市民病院があるけど、あそこなら遠いけど安心かも…。
そう思い、私も付き添う為に身仕度をし、モニカにおやつを放り投げてから救急車に乗り込んだ…。
病院までの道中、救急隊員の人が母に色々と話し掛ける。
しっかり受け答えしているし、血圧・心拍数も落ち着いている様子なので、少しは私も安堵出来た。
救急車の中で揺られながら、買い物に出掛けなくて良かった…と、つくづく思う…。
病院に到着し、すぐに検査が始まり、私は待合室で待つ様に言われ外に出された。
この日は日曜日だったが、休日救急に来ている患者さんが沢山、診察を待っていた。
しばらくすると、看護師さんに呼ばれ、母の元へ…。だいぶ落ち着いて会話も出来るので安心した。
検査結果が出た様で、先生がやって来た。
脳のCTを撮りましたが、重大な出血は見当たりませんし、心電図も入院時のものと比べて大差なく心配ないので、帰って良いですよ。ただ、極度の脱水症状を起こしているので、まめに水分を採って下さいね。
先生に言葉を聞き、一先ずは安心。
高くつくけど、仕方なくタクシーで帰る事に…。
家に到着し、タクシーを降りるて門を入った所で、また母がへたり込む。私一人ではどうにも出来ずに近所の人を呼びに走った。
やっと家の中に母を運び込み、寝かせた所で一気に疲れが出る。
……一体、年末からこの事態は何なんだ?(T_T)
気分は落ち込むばかりであった。
……………………つづく