母ちゃんの弟が 写真スタジオの
お試し券をくれたんだ。
無料で 記念撮影してくれるやつ。
期限が迫ってたから 母ちゃんが
あわてて予約しに行ったぜ。
母「無料券もらったんですけどぉ。一番早い予約でいつになります?」
店員「火曜日ですね。お子さま専用の無料券ですがよろしいですか?」
母「はい。私は子どもじゃないので。アハハハハ」
店員「…ハハハ。で、お子さま何名様ですか?」
母「子どもは三人ですが、ネコちゃんも一緒に撮りたいのですが。」
店員「ネコですか?」
母「ネコちゃんです!」
店員「ネコちゃんですね、スミマセン」
母「はい!ネコちゃんです!」
おっきい姉ちゃん 真ん中の姉ちゃん
坊っちゃん 共に
母ちゃんから離れる…他人の振り。
店員「お衣装はいかがなさいますか?」
母「衣装があるんですか?どんなの?」
店員「こう言った感じの…」
母「これ、七五三とかのですね。ネコちゃんの衣装かと思った!ワハハハハ」
店員「ネコちゃんのは…ないですね」
母「いいのいいの、気にしないで。うちのネコちゃん、毛皮着てるから!」
店員「…ハハハ」
おっきい姉ちゃん 真ん中の姉ちゃん
坊っちゃん 共に
すでに母ちゃんを完全無視。
母「じゃあよろしくお願いします!」
店員「あ、あのっ、お子さまはおいくつの…?」
母「え?子ども?いくつのって何が?」
母ちゃんバカだ…
最高のバカだ…
憎めないけど ウザい(笑)
店員「お歳は…?」
母「えっとね、(離れてる子どもたちを指差して)あの子たち。」
店員「じゃ、じゃあ、お衣装はご用意しなくても大丈夫です…か?」
母「大丈夫です!適当に着てくるから!」
店員「あの…もしも、ですね。ご予約の前後の方がズレたりして、他のお子さまがいる場合、ネコちゃんとご一緒の撮影をお断りする場合もありますので…」
母「えええええ?!マジで?!」
店員「ご了承頂きたいのですが…」
母「その場合は一緒じゃだめなんだ…」
店員「はい…申し訳ないですが」
母「じゃあ、ネコちゃんだけならいいですか?」
なに言ってんだよーーー!!
母ちゃん!マジでやめてくれよーー!
目が本気じゃねぇかー!
んな奴いねぇよーーーー!
恥ずかしすぎるよーーーーー!
おっきい姉ちゃんが
「バカっ!」と 止めに入って
母「わかった!わかった!わかったから」
と アホ発言は止まったが
母ちゃんは天然の中の天然で
この話を父ちゃんにしたら
「あ〜、一緒に行かないで良かった!」
と 胸を撫で下ろしていた。
ってわけで オィラ 明日の夕方、
姉ちゃんたちと ぷぅ子と一緒に
写真スタジオに行ってくるぜ!
オィラのキャリーかごはあるけど
ぷぅ子のはないから
ファスナー付きの手提げバッグに
入れて行くらしいぜ。
楽しみだなぁ。