外のノラさんと勝手に対決中の少し若き日のにゃーちゃんです。
5年位前に実家の周りに現れて、去年の夏ごろ姿が見えなくなったノラ猫さんで、鼻ヒゲがあったのでハナグロと勝手に命名。
どうもどこかで飼われていたらしくとても人なつこくて、飼い猫独特の可愛い顔をしていました。最初の2年くらいは、男の子だし、サカリがついたらまたどこかへ行くだろう、なんて放っておいたんですが、一向にそんな気配は無い。
立派なタマタマが付いてるので、オカマではないのに、すり寄って来る可愛い女の子には目もくれず、毎日毎日にゃーちゃんとにらめっこ。ひそかに猫にもゲイがいるんじゃないのかと言ってたりしました。
ちなみににゃーちゃんが一人でギャーギャー言ってて、ハナグロちゃんの方は全くにゃーちゃんには関心がなく、ひたすら家の中の私たちに「お家に入れて〜、ご飯ちょうだ〜い」と訴えていたんですが・・・(^_^;)
ま、こうなると情も移るし、でご飯をやったり寝箱を置いてやったりして、すっかり外飼いの猫になってました。
しかしある時私たちから見たら、生粋のノラで根性悪そうなニャンコ(♀)の登場で一変します。まさかこの可愛いハナグロちゃんが、こんな性悪女にひっかるわけはない、第一ホンモノのオカマだし(笑)、と思っていたら引っかかりました(^_^;)
気が付くと子猫が4匹・・・(-_-;)しかもせっせと子育てしてるし・・・・(^_^;)立派だぞ、ハナグロ。
自分は食べずにせっせとご飯を妻子に運び、私たちは「あのオンナに騙されてるに違いない、かわいそうに・・・」などと勝手な事を言っていました。だけど、やっぱりこの性悪母ちゃん猫もエサをやるうちに、可愛い顔になってきて、子育てもちゃんとするようになってきて、環境で変わるんだ・・と言うのを実践してました。
さて、オカマ暮らしだったハナグロは一家の長となった途端、子育て以外の意外な才能を発揮します。なんとあっという間にここいらのボスに成り上がりました。・・・仕事も出来て子育てもする・・・いい男だなあ、ハナグロ。猫にしとくのは惜しいや、などと思いつつ見守っていたんですが、ボスの寿命は短い。
ボスになって二度目の冬、どうも負けたらしく母ちゃん猫はあっという間に姿を消し、ハナグロはコソコソとまた実家にえさをねだりに来る生活になりました。2度目の子猫たち(今度は5匹!)も無事に巣立ったらしく、たまにチョロチョロしてましたが一匹を除いて見なくなりました。
そして、ハナグロも去年の晩夏を最後に二度と見なくなりました。
今でもウロウロしているハナグロの娘をたまに見ると、いい猫だったなあ・・と思い出します。
でも、にゃーちゃんはただ、自分が勝った、と思ってるんだろうなあ・・・こういうとこはおバカです。