★今日のサスケ語録★
日光浴でバウ〜!太陽がまぶしいぜ!でバウ〜
サスケ伊豆旅行、第2のミッションはテニスコートでボール遊びとなった。
今回の旅行がドックラン初体験のサスケだが
特徴のある“マリオ走り”で、他のワンコたちに混じって
一生懸命ボールを追いかけていた。
いったい“マリオ走り”とはなんぞや?と思った方もおられるであろう。
説明しよう。
サスケは元気に暴れるのが大好きなせいか
動き方が妙にオーバーリアクションなのである。
走るときも、まっすぐ前に向かえばよいものを
なぜか、上に飛び上がるように“びよーん、びよ−ん”と走るのである。
その走りっぷり、何かに似てるぞ…?と
思い至ったのが、ゲーム「スーパーマリオ・ブラザーズ」の
マリオの動きで、そう命名したのであった。
子犬のうちは、そういう走り方もよく見かけるので
大人になったら上手に走れるようになるだろう、と思ったのだが
成犬になってもマリオ走りは変わらず、
要するに、サスケは走るのが下手なワンコなんだ、という結論に達した。
「サスケくん、面白いねー。なんだかボールと同じように弾んで見える…」
「み、見逃してやって。彼はあれで精一杯頑張ってるの。」
一生懸命になればなるほど、笑いを誘うオトコ、それがサスケである(笑)。
「うわー、こいつ面白れ〜!ボールと同じ動き方するー!」
ついには他の宿泊客のワンコに混じってボール遊びをするサスケに
小学生の男の子が反応した。
「すいませーん!このワンちゃん、名前なんていうんですか〜?」
男の子は礼儀正しく、こちらに向かって質問をしてきた。
「パピヨンのサスケだよー」
そう、私が答えると、男の子はぺこりと頭を下げてから
「サスケっていうんだ。ようし、サスケ!一緒に遊ぼうか〜!!」
と、ボール遊びをねだるサスケと夢中になって遊んでくれた。
子供もワンコも、気が合えば友達になるのは早い。
やっぱり、オトナと子供ではワンコの遊びの食いつき方が違うようだ。
大人はどうしても“遊んであげる”感覚になってしまうが
子供は“一緒に遊ぶ”気持ちになってくれるので、目線をあわせて遊べるのだろう。
男の子も本当に楽しそうだったし、
サスケも、男の子の投げるボールに夢中で、ものすごく目を輝かせて走っていた。
…いまでも、あのときのサスケの幸せそうに走る姿ははっきりと目に浮かぶ。
病気になって、走ることができなくなったと知った瞬間も
このときの走る姿が思い浮かんでしまったくらいだ。
あのときの男の子、名前も聞かなかったけど、
いまでもとても感謝している。
思いっきり、楽しく走る経験をサスケに教えてくれてありがとう。
あのときはまさか、3歳で二度と走れなくなってしまうとは思っていなくて、
ただ、ただ楽しい思い出ができた、と思ったにすぎないけど
サスケの短い生涯のなかで、
とっても幸せを感じることのできた経験のひとつになったと思う。
それくらい、サスケは生き生きと、楽しそうに走っていたから。
結局男の子は、そろそろ夕飯の時間だからいったん部屋に戻りなさい、といわれるまで
サスケと遊んでくれた。
お家の人が呼びに来たとき、とても名残惜しそうで
「夕飯は、サスケもつれてきますか?」
と私に聞いてきたので
「うん。一緒に行くから、よかったらごはんの後、また遊んでね」
と、答えてあげると、嬉しそうににっこり笑ってくれた。
「あの子、すっかりサスケくんと仲良くなったねー」
「うん。サスケもあの子の家のワンちゃんより、あの子に懐いちゃったみたいねー」
そんな会話を交わしつつ、
我々も夕飯までいったん部屋に戻って自由行動にしたのだが
夕飯のちょっと前に、ホールでおみやげを物色していると、
私の連れがやってきて
「ああ、ここにいたんだー。さっきね、ロビーであの男の子に声かけられたよ。
サスケちゃん、もう(食堂に)着てますか?って〜。
ホントにサスケちゃんが気に入ったんだねー」
そう聞いて、なんともいえない暖かい感情が胸にこみあげてきた。
種族を超えた、男の子たちの友情が伊豆で芽生えたんだ、と思った。
一期一会の出会いだったけど、サスケがあの男の子に出会えてよかった、
心からそう思う。
ありがとう!男の子。
あの子の少年時代の思い出の1ページに
元気なサスケの姿がいつまでも残ってくれていると嬉しいな…。
おっと、うっかりおセンチになってきてしまったぜい。
いかんいかん。
サスケの伊豆旅行はまだまだ続く♪