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★今日のサスケ語録★
生きるためにプーとサスケは必死でバウ!
水との戦いでバウ!!
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人間9人、ワンコ10匹のワン連れ伊豆旅行は7月の第一土曜日に決行された。
団体旅行とはいっても現地集合・現地解散なので道中はいたって気楽。
最悪、夕飯に間に合えばいいからゆっくりいこう!と決めた私たち。
パーキングエリアごとにサスケの調子をみてコマメに休憩をはさみ、
酔い止めの薬を飲ませ、なるべく窓の外に興味をもたせつつ、
車酔いを忘れさせようとしたが、道中3分の2まで進んだところでギブアップ。
「もうダメーでゲロ」
と、立派な胸のかざり毛は一瞬にしてゲロまみれとなってしまった。
「あ〜あ、やっぱりダメだったかあ」
「ま、一度吐いたらすっきりするし、行き先はプールつきの宿だ。
いくらでも洗えるよ」
おいおい、なんてことをいうんだ、プー&サスケママよ。
プールはすでに巨大なお風呂と認識されてしまってるようだ。
当のサスケはもう、この状況から抜け出せるなら
なんでもいいでバウ、というようにうつろな瞳で窓の外を眺めていた。
不憫なやっちゃ。
さわやかな快晴、さわやかなリゾート気分。
そしてまったくさわやかじゃない交通渋滞のなか、
ゲロスケ(サスケ別名)を抱えて車は走る。
夕飯までに着けば…というつもりでトロトロ走ったものの
渋滞さえ抜ければ伊豆は楽勝の距離なので、2時前には宿に着くことができた。
やはりウチの到着が最後で、他の皆はもうチェックインをすませていた。
「はやく荷物おいて着替えてきなよー。プールいくよー」
「私ねービデオカメラもってきたー」
「私はこの日のために水中カメラ買ってきたわよー♪」
人間族はみんなやる気満々である。
そう。今回の旅行の第一目的は
「ワンコと泳げるプールで水遊び」なのである。
今回の旅行のワンコメンバーがまた多彩で
チワワちゃんにMダックス、黒ラブ&ゴールデン・レトリバーまで
小さいコから大きいコまで、よりどりみどりにスタンバっていた。
特に黒ラブ嬢は水遊びが大好きで
プールの水のニオイを感じて、わくわくちぎれんばかりにシッポをふっていた。
正直言って、へなちょこプーとサスケが泳げるとは
思っていなかった私たちは
(この子達がビビッていたらプールサイドで他のワンコが泳ぐところを眺めていよう)
と内心思っていたのだが、やる気の人間族&水好きワンコにあっさり感化され
「わあいプール、プール♪」
と、誰よりも大人気なくはしゃぎだしてしまうのであった。
パンフレットでみたとおり、プールは
大型犬も人間も全員がはいっても充分泳げる広さで、
水深もしっかり、深いところは私の胸くらいまである。
たしかに犬と一緒に入れるだけあって
よーく見ると、ワン毛が水面に浮かんだりもしているが
ここの宿に泊まる客たちにそんなことを気にする輩はいない。
「よし!まずは水シャワーでサスケ洗っちゃおうか!」
と、やっと車から開放されて一息ついてるサスケと
これからナニが起こるのか不穏な空気を感じているプーを捕まえ
飼い主ごと水シャワーをしゃーっと浴びる。
うひー!つめたくてキモチいい〜!!
もちろん、そう思ったのは人間族のみで
サスケもプーもぎょ!っとしてばたばた暴れだした。
プールサイドに目をやると
お水大好き黒ラブ嬢が、喜び勇んでプールに飛び込んだところであった。
どっぽーん。す〜いすい。
おおう、上手に泳いでる!カッコいいぞう。
「あははは。黒ラブ元気ー!ほら、サスケもいけー!どぼーん♪」
パパちんがサスケをプールに放りこむ。
「出遅れるなプー、いくわよ!どぼーん♪」
続いてママがプーといっしょにプールに飛び込む。
(アンタたち、なにするでバウ!!)
プーとサスケは初めての強烈な水の体験に、
必死で手足をバタバタさせてママに向かって泳いでくる。
なんと、誰に教わるわけでもないのに、
ちゃんと犬掻きが出来ているではないか、プーとサスケよ!
ママはけらけら笑いながら
プーとサスケがママに近づいてしがみつこう!とする瞬間にすいーっと逃げ
必死に泳ぐ2ワンコと水遊びを楽しんだ。
「ほおら、ここまで泳いでおいで〜♪たのしーねえ、プー、サスケ〜♪♪」
ママの問いかけに果たして、プーとサスケはどう思っていたのであろうか
まあ、泳ぐのに必死で楽しいどころではなかったんだろうな。
(プーとサスケは生きるために必死で泳ぐでバウ!!)
そんな表情で泳いでおりました。
写真は水中カメラをもってきていた友達が写してくれたもの。
サスケの写真じゃなくてスミマセン!