実の姉から『死神』と言われた私と、
家族から『ろくでなし』扱いされてきたニャ王が、
出逢って明日で、五年になろうとしている。
二人の意思とは裏腹に、目まぐるしく変化し続ける日常に、
「もう、五年か〜。」
「え゛!?まだ、そんなもん??」
このまま後何年、走り続けられるだろうか。
そんな二人の人生の半分を、一緒に過ごしてくれているのが、
わが家の王子さま『抹茶』である。
ニ:「小学校の文集に、“将来、アメリカンショートヘアーを飼う!”って書いた。」
よ:「夢かなったやん♪」
そんな会話を、2、3日前にしたのだが、
その翌日、ふと思い出した事があるのである。
よ:「おかあさ〜ん。猫を飼い始めまして・・・これ♪」
抹茶がうちに来てくれたことを、(いまだ)山に言わずにいたのだが、
あまりの嬉しさに、ママン(ニャ王母)に写真を見せたのである。
マ:「あら〜♪可愛い〜♪ニャ王の夢がかなったね〜♪」
その時は、単に猫との生活を、夢見ていたと思っていたのである。
よ:「おかあさん、ちゃんと文集に書いた事、覚えてくれてやったよ。」
ニ:「そっか・・・。」
家族の中で唯一、『真のニャ王』を見てくれていたママン。
ニ:「母ちゃんには、幸せでいてもらわな・・・」
そしてニャ王は、家族のために、またまだ走り続けなければならないのであった。