ニャ王は、『雷』が大嫌いである。
ある日の事。
ボ:「窓、閉めてきてくんしゃい。」
台所の窓を閉めに行ったニャ王は、
窓を触った瞬間。
ドカ〜ン!!!!!
目の前の景色が真っ白になり、一瞬にして、耳が聞こえなくなった。
窓から見える裏山に、少し煙が立っているのである。
まるで、『原子爆弾』を、自らが体験したかのような状態だったのである。
ニ:「裏に雷落ちたよ。」
まだ、正常に戻らない状態でボスに報告。
ボ:「あぶなさ〜。」
よ:「って、いつもの、ニャ王を心配してって訳ではない感じで??(笑)」
ニ:「正解。それ以来、絶対無理!!」
昨日、福岡市内でも雷が大量!?発生。
少しの残業ではあったが、
ニ:「無理!集中できん!」と、ニャ王から
『お迎えお願いメール』が、届いたのである。
会社の下まで迎えに行くと、仲良しの同僚『中澤くん』も仕事終了。
同乗して、帰路に就いたのである。
ニ:「お〜〜♪虹!虹!」
よ:「わ〜〜♪」
中:「・・・・」
ニ:「ほら〜♪虹〜!中澤君も見とかな〜♪」
中:「二人のテンションがわからん。」
よ:「あらま。でっかいよ!?」
中:「・・・・」
中澤くんを家まで送り、虹に向かって走り出したのである。
助手席にいた私は、
よ:「世の中の人は、虹が出てる事、気づいてないのかな?みんな、下向いてるよね。」
ニ:「余裕がないのさ。同じ生きるなら、うつむいてばっかおらんで、上向いて生きやな。」
ニ:「濃い〜虹の外に、もう一個出てる!こんなん、なかなか無いぞ〜♪」
幼い頃は、ちょっとした事にも感動していた事を、思い出したのである。
よ:「どれくらい、感情なくしてたかな・・・」
ニ:「まっちゃんくん♪ただいま〜♪父ちゃんよ〜♪」
よ:「ただいま〜。」
ニ:「今日はね〜。ちゃ〜ちゃんにお土産よ〜♪」
キラキラした目で、嬉しそうに座った抹茶。
ニ:「ほら〜♪」
クンクン!クンクン!
“砂やん!ゴハンじゃないし!!”
にゃんともチップの下に隠された、『御馳走』に気付かず、
買物袋で遊び始めた抹茶である。
『喜怒哀楽』は、表に出して良い。
そう教えてくれたニャ王と抹茶に、虹を重ねながら、ほんわかするのである。