お盆期間中、ニャ王と私は抹茶にお留守番をしてもらい、早朝に家を出発。
遅くに帰宅。を繰り返し、山を往復する日々であったのである。
三日目ともなると、さすがに抹茶も苛立ち始め、
ガリガリ!バリ!バリ!
「誰ですか〜?壁ガリガリする子は〜?」
「ギャン!」
洗面所で化粧している私の足に、
ガブッ!
“おいかけっこは?”
「遊ぼーってやろ?しょうがないな〜。」
気を紛らせる為のヨシヨシ攻撃も、
“母ちゃ〜ん♪あ゛!だまされん!!”
ガブッ!
それでも二人の様子がわかるのか、
寂しい顔をしながらも、送り出してくれたのである。
山はまだまだ、昔の習慣の残る田舎である。
昨年他界した、祖父の『初盆』ともあって、
来客が絶えなかったのである。
なんとか任務も完了し、
ようやく元の生活に戻ろうとしているが、
来週には、一回忌法要があるのである。
ほんの少しの休息。
“ずーっと、置いてけぼりやったもん。”
いつもなら、私の足元でお昼寝するはずの抹茶も、
台所で寝そべったままである。
ピンポーン♪
「お荷物をお届けに〜♪」
「まっちゃく〜ん♪まっちゃくんに、お届け物ですよ〜♪」
ちびにゃんちゃんのところにお邪魔した私にチャーママさんが、
『お魚キッカー』を、送ってくださったのである。
よめにゃんこ、腕・脚、救出作戦!!
「良かったね〜。嬉しいね〜♪」
(その間に、いただいたおやつをしまわねば!)
“なに?なに?これなに?”
(母ちゃん、手に持ってるの、お・や・つ!?)
「まっちゃくんは、チャーママさんにおもちゃ貰うし、母ちゃんは衣良さんにブレスレット貰うし、幸せね〜♪ありがたいね。」
(おやつに気付くとは、まちゃおめ・・・)
“これ、なんか楽し〜♪”
キック!キック!キック!キック!
(母ちゃん、いいのいっぱい持ってるな)
“なんだか〜止まらない〜♪”
ご飯の横には、『お魚キッカー』
匂いを嗅いでは、カリカリ!
「焼き肉屋の換気扇前で、ご飯食べる人かい!?」
山のご近所の方々の優しさに触れ、
抹茶から広がった皆さんの優しさに触れ、
今年のお盆は、充実した、とても実のあるものとなったのである。
お母ニャンさん
とても素敵なプレゼント、ありがとうございます!!
抹茶も隠す程(私に盗られないため?!)
気にいってます!
本当に、ありがとうございました。