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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
むかしむかし、ある公園に黒猫メグちゃんという子が住んでいました。 メグちゃんは、お母さんのおはぎが産んだ四人姉妹の一匹でした。 お母さんが仔猫たちを抱えて途方に暮れていた時、 背の高い女の人が5匹を公園に連れてきたのでした。(後の鬼ババA) 「あなたたちは、ここで暮らすのよ。そうすれば毎日ご飯を持って来るから」 こうしてお母さんと子猫たちはこの公園で暮らすことになったのでした 鬼ババAは、実はこの子猫たちが成長して 不妊手術が出来るようになるまで公園に置こうと考えたのでした。 仔猫たちはすくすくと育ち、皆美しい娘になりました。 ある日、アトムとアンリというお姉さんたちは、人間と一緒に暮らすことになった と公園を出て他の町に引っ越して行きました。 残されたメグと、もう一人の妹ウィルは、お母さんとともに公園で暮らしていましたが メグは、なぜかこの公園の猫たちがあまり好きになれなかったのです。 「ここは猫がいっぱいだし、おじいにゃん、おばあにゃんばかりだし あたしはつまらないの 誰か素敵な王子様が来てくれないかしら」 そんなことを思っていたメグの前にある日突然 白馬にまたがった黒い王子が現れたのです ある日突然現れた新顔、あまりに臆病なので びびりのビビと名付けた。 メグはそのりりしい姿と緑の目に魅了されてしまいました メグ あたし、メグよ、よろしくね ビビ ボクはビビ、びびりのビビだよ。だって人間は苦手なんだ なつかないからって捨てられたんだ。 何日も歩いてようやくここにたどり着いたよ。 ここなら何とかご飯をもらえるかもしれない。 でも怖くて怖くてしょうがないんだ メグ 大丈夫、ここの人間はあたしたちにはやさしいわ。 あなたもここにいればいいわ。 こうしてすっかり意気投合したメグとビビは、 段々と二人だけで暮らしたい、と思うようになりました。 でもこの公園を出たらどうやって生きて行けばよいのか・・ メグ 大丈夫、あたしに任せて どこかご飯をもらえる家を絶対探すわ。 ビビ そうだね、じゃあ僕はメグちゃんを守るよ 悪いやつが来たら僕が追い返すから ふたりは公園を出て新しい生活を始めることを決断し、 ある夏の日、手に手をとりあって公園を出ていったのでした。 もう二度とここには戻ってこない、という固い決意のもとに。 それから何か月もの間、ふたりの消息は不明でした。 公園の人たちはとても心配でしたが、 ふたりがどこかで元気に暮らしている、と信じるしかありませんでした。 そんなある日のこと、 背の高い女の人は、公園の近くを歩くメグにそっくりな猫を見かけ こっそり後をつけていきました。 するとこの黒猫は、あるお家の門をするりとくぐり、 玄関先で「にゃ〜」となきました。 すると、中からもっと背の高い女の人が出てきて この猫にご飯をあげるではありませんか 背の高い女の人は、急いでそのもっと背の高い女の人に話しかけました。 こうして、メグとビビが公園から近いこのお家で 少し前からご飯をいただいていたことがわかりました 専用のメグビビハウスも用意されていました。 メグとビビは公園のすぐ近くで元気で生きていた この報せは、公園の人達を大変喜ばせました 二匹の行動力と賢さに感動しました。 もっと背の高い女の人は、時々公園に来てはメグとビビの様子を 知らせてくれ、公園の人達とすっかり仲良しになりました。 ビビは約束通り、餌のにおいをかぎつけて近づいてくる猫がいると ここはだめだよ、と話をつけて追い返していたのでした。 メグとビビは、お互いの役目を果たしながら自由に生きていたのです。 そして公園の猫をめぐる人達を又結びつけたのでした。
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