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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
2012年11月15日、 地域猫の花ちゃんが虹の橋を渡りました。 花ちゃんは、公園のすぐ近くのお家の飼い猫でしたが、 何時の頃からか公園のご飯に参加するようになり 段々家に帰らなくなったのです。 身体の小さな花ちゃんでしたが、なかなかのしっかり者、 お目当ての缶詰が出るまで待っている カリカリを出しても 「そんなものはいらないよ、早く缶詰をお出し」と強気の女王様でした (写真は2011年10月) そのうち口が痛いようで、ご飯が食べづらくなったり もともと小さい身体が目に見えて痩せて行ったり 私たちは、この子になるべく食べやすいもの、やわらかい物を用意し 少しでも元気を出してもらおうと思っていました 寒くなってきてもお家に帰ろうとしない花ちゃん 花ちゃんは、家と飼い主を捨て、自分から地域猫になることを決めたのでした。 このベンチで夜寝ていたりしてひどく心配したものでした。 (写真は2011年10月) この体で寒さは堪えるだろう、と近所で外猫さんをお世話されているお家に 花ちゃんのハウス(メゾン・ド・ハナ)を置かせていただきました そこの子たちはやさしく、弱った花ちゃんをやさしく迎えてくれました 最後の一か月間、 なかなか食べようとせずどんどん痩せて行く花ちゃんに 私たちは朝、昼、夜と手分けをして少しでも食べてもらうよう努めました。 花ちゃんは、 飼い主と、長年過ごしたお家ではなく、 花ちゃんを心から愛し心配する地域の人々とこの場所を 終の棲家として選んだのでした。 少しでも食べてね、とスープや高栄養のミルクを与える相棒。 一日に食べる量はほんの少し、 花ちゃんに残された時間が長くないことを皆わかっていました。 それでもあきらめることなく、毎日毎日 連絡を密に取りあいながら、花ちゃんに会いに通う日々でした。 亡くなる数日前の花ちゃん、体重はとっくに2キロを切っていました それでも最後まで気高かった花ちゃん 「写真なんか撮ってないで、さっさとハウスのお掃除をおし」 とお怒りの女王さま 15日の朝、花ちゃんを一番古くから、誰よりもかわいがってくれていたMさんが 会いに来てくれました。 もうこの日が旅立ちではないかと皆感じていた日 Mさんは、「午後に来ようと思ったけれど、それじゃあ間に合わないよね」 と午前中に来て、花ちゃんをずっと抱いていてくれました 二時間くらい一緒にいたでしょうか、 ちょうど正午、最愛のMさんの腕の中で、花ちゃんは旅立っていきました。 このことを飼い主は知らなかったのでした。 この時、Mさんは、午後では間に合わないとどうしてわかったのだろうかと 今更ながら不思議に思ったのでした。 同じ家には、もう一匹小太郎という猫もいました。 花ちゃんと一緒に公園に来ていました。 身体が大きく、元気なら公園の阿部寛ともいえるような猫でしたが なぜかいつも悲しそうな顏をしていて、元気もなかったのです。 花ちゃんが旅だったあと、小太郎はだんだん公園に来なくなり、 3か月後に花ちゃんを追うかのように虹の橋を渡りました。 家と飼い主を捨てて自ら地域猫の道を選んだ花ちゃんと違い、 小太郎は飼い主のもとで、大好きなお刺身をもらって 最後の時間を過ごしたそうです。 小太郎は幸せだったのかな・・・今も気になります。 多くの外猫とかかわっていると、当然のことながら 色々な出会いと別れがあります。 亡くなった猫たちのこと、私たちはずっと忘れずにいようね、 と皆で語り合った花ちゃんの一周忌の夜でした
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