ニャ王と私の野望は尽きない。
抹茶が産まれたお家でも、新しい命が誕生しているのである。
「うわっ!カッワイ〜♪」
「この子♪」
「うほぉ〜♪」
ニャ王と私は、無我夢中でパソコンにかじりついていたのである。
「ん?!」
ふと背後に気配を感じ、ゆっくりじんわり振り返ってみたのである。
そこには体を斜めにし、ニャ王と私の間から、
パソコンに写る『カワイイ』の正体をうかがっている、
抹茶の姿があったのである。
「あ・・・(汗)」
スタスタ・・スタスタ・・・
「まっちゃんく〜ん♪まっちゃく〜ん♪」
しばらく姿を消したのである。
先週は『夜泣き』に、ニャ王が付き合ってくれていたのだが、
今週は打って変わって、ボンヤリ外を眺めたり、
手が届きそうで届かない、微妙な位置での『狸寝入り』が続いているのである。
「ちゃ〜ちゃん。お友達は嫌ね?要らない?」
ニャ王の問い掛けの、『要らない』には、大きく尻尾を振るのである。
独りで留守番より寂しくないやろうに・・・
抹茶にとっては、
大きなお世話!!
なのであろうか・・・
寂しがりのくせに、ヤキモチやき。
猫も人も変わりはないものだ。
「抹茶くんはお利口さんやもんね〜。いつもそばに居てくれてありがとね。」
甘えて来てくれる抹茶に、私のヨシヨシ攻撃!
見事、咬まれて撃沈!
それでも、幸せな春の一日なのである。