昨日、ニャ王と私は、ジャギの援護に、山に向かったのである。
全身に広がる蕁麻疹。
顔にまで、プツプツが出ているのである。
ニャ王は、四兄弟である。
マザーテレサやナイチンゲールのような、『心』の持ち主であるママンの血は、
ニャ王(二男)、ジャギ(三男)、ケン(四男)に、色濃く受け継がれているのである。
プチッ!・・・プチッ!・・・
ヤバい・・・
私の中で、何かが聞こえる・・・
身勝手な言い分にも、程がある!!!
自分の事ばっかりやないかい!!!
「最近、母ちゃんの言葉、よく思い出すんよね・・・」
ジャギが、ポツリと言ったのである。
無関心で無責任なウダ男や、自分勝手なボスにも、献身的に尽くしてきた、ママンであった。
その言葉が、私のウダ男に対する感情を、(少し)閉じ込めてくれたのである。
夕方、
「美味しいコーヒー飲みに行こうか♪」
ジャギを捕虜状態から解放するため、ニャ王と3人、外出したのである。
川のせせらぎを聞きながら、美味い!アイスコーヒー。
ジャギも、『一時の幸せ』を噛み締めているのである。
「このまま、通過してほしい!」
家の前に、差し掛かった時の事である。
帰りの車の中、うちに辿り着いてから、抹茶の顔を見てからは特に、
「俺が至らんばっかりに、あいつに辛い思いさせてる・・・」
『人のウツワ』とは、どうやって作られるものか・・・
経験から学ぶ、色々な感情で、大きくなっていくものだと思うのだが・・・
感情のキャッチボールを拒否して生きてくると、年齢だけを重ねてしまう。
『一人壁当て』で、ボールも拾いにも行かないタイプを、受け入れられる『ウツワ』を、作っていかなければならないのである。
お猪口もないウツワ。
さて、どうなることやら。