NYからLAへの移動の日…。
同じ国内と言えど、あの大陸を横断する訳だから、6時間位の時間が掛かるし、時差もある。
おまけに、早朝からの出発…。(;´Д`)
前日のドッグショーを見終えてホテルに戻ったのが、11時過ぎだったから、それから入浴して荷造りして…。
朝の集合場所には、私も含めて生徒達の眠たそうな顔・顔・顔…。
私の体調は、毎日、欠かさず飲んだ風邪薬のお陰で、風邪の方は治まったものの、お腹が張ってるみたいでスッキリしない状態は続いたまま…。
でも、散々だったNYとは『おさらば』して最強の味方がいるLAに今から向かうと思うと、顔がニヤける…。
空港に着いて、手続きを済ませたら、フライトまで待ち時間があったので、私はコーヒーショップへ直行!
そこへ、例の4人組とKもやって来た…。
『何にするの?僕が頼んであげるよ。』
チッ!凸(`△´#)
手紙を出したい生徒のお願いは無下に断っておいて、この子達には自分から親切の押し売りかよ!
横目でチラリとKにメンチを切って、その場を離れた私…。
他の生徒達も、5人の姿を見て呆れた顔で…
『先生〜、あの添乗員が生徒をナンパしてるよ〜。』
と醒めた発言…。
『LAに着いたら、先生の従兄がいるから大丈夫だよね!』
生徒達も最早、Kを見限って私の従兄を当てにしている始末…。
私自身も、今まで嫌な思いをした大多数の生徒に、楽しい海外旅行を経験して欲しいと思っていたので、従兄の力に期待していた。
飛行機が中継地のデトロイトに到着。
ここでLA行きに乗り換えるのだが、ここでもKの説明する声が全員には聞こえない…。
私の隣にいた生徒が…
『声張れよ…。』
と、つぶやく様に言う…。もう、4人組を除いた全員が、Kのやる事は全て気に入らない状態になっていた…。
折角、バイトをしながら貯めたお金を払って、このツアーに参加している生徒だっているのに、何でこの子達につまらない旅行をさせなきゃなんないんだろう…。
情けなさで、一杯になってくる。
私だって、添乗員がいるにもかかわらず、代わりに人数確認したり、生徒の両替をフロントに頼んだり、あれもこれも…もうウンザリだ!
帰国したら、絶対にぶちまけてやる!
必ず従兄が助けてくれると確信していたので、LAに近付けば近付く程に強気になる私…。
ふと、飛行機の窓から下の景色を見下ろすと、それまでの寒々とした景色から、暖かそうな感じのする家々が見える。
間もなく、LAに到着すると言う安堵感で、私は、ほぉ〜っとため息をつくと同時に、またもや一人ニヤける…。
LA国際空港の白いアーチが見える!
懐かしい!また、この土地に戻って来れるなんて!
一気に私のテンションは急上昇!
飛行機を一歩出ると、真っ先に感じたのが、匂いだった。
やっぱり、私は犬との付き合いが長いので、感じ方も犬っぽいのだろうか…?
間違いなく、LAの匂いがするのだ。
私の鼻が懐かしい匂いを一杯に吸い込んで、気持ちが晴れやかになって行く…。
ヽ(´▽`)/
ここまで来たら、こっちのもの!(o^-')b
生徒にも気味悪がられる程の上機嫌で、鼻歌混じりに空港の外に足を踏み出す私であった…。
………………つづく