NYへ来て、4日目…。
ようやく、目的としていた『ウェストミンスター・ドッグショー』の見学となった!
2日間に渡って2000頭もの犬がエントリーされ、盛大に開催される。
初日と2日目の夕方までは、簡単に言えば予選・準決勝が行われ、そこで勝ち上がった犬が、2日目最後のメインイベントである『ベスト・イン・ショー(BIS)』で競い合い、その年の頂点となる犬を決定する。
このBISは、全米にTV中継され、終了するのは、夜の10時過ぎ頃になる。
初日は予選なので、生徒達も自由に行動…。
買い物や観光に、てんでに出掛けて良い事にした。
私も、ある4人組の生徒達と買い物に出掛ける事になった…。
NYに来て4日…。その頃になると、私のところに、Kに対する不満や苦情が生徒達からも、集まる様になっていたので、その4人組にも尋ねてみた…。
『どぅ?あの添乗員?』
すると…
『すっごい、親切!』
と、口を揃えて言うではないか?!…( ̄  ̄;)?
それから、Kと4人組の行動を観察していると…
明らかに、ひいきじゃないの?!…と言う態度だ!
そんな事は、その他の大多数の『女子』生徒達が気が付かない訳がない!
その苦情や文句が、私に寄せられるし、Kでは当てならないからと、あれこれと質問も増える!…(T∀T)
その分、変な団結心が湧き起こり、4人組を除いた生徒達が私の手伝いをしてくれたり、自力で動ける様になっていた…。
ある生徒が、LAに着いたら『カリフォルニアワイン』をホテルの近くで、買えるかと私に聞いてきた…。
毎日、従兄が電話をくれたので、彼に聞いてみる事に…。
『買える店はあるけど、アメリカは21歳未満は買えないよ!…でも、免税店なら買えるかもしれないから…僕も窓口業務から離れて、確かじゃないから、添乗員に聞いてみれば?』
仕方がないので、翌日の朝、その生徒と共にKに聞いてみると…。
『買えませんね。』
…とサラリと言われ、生徒はがっかり…。
しかし、その後、従兄が免税店に問い合わせておいてくれたお陰で、20歳の彼女は無事にお土産のカリフォルニアワインを手にするのである。
私も、もう遠慮はしない!生徒と同じ様に、あからさまに、態度に出す!
BIS終了後の帰り道、そんな私達の態度に、Kも気付いたのか、取り繕う様に話し掛けるが、生徒達のシラケた反応…。
私の顔を見たって〜…時、既に遅し!今迄みたくフォローなどするものか!( ̄^ ̄)
ろくに観光も出来ず、Kのフォローと体調不良とで、体力も精神力もストレスで一杯!
散々な目に合った、NY滞在最後の夜…。
NYなんて大嫌いだぁ〜!
と、翌日から向かうLAに私の心は躍るのであった…。
………………つづく