2月12日の朝…。
目が覚めると、喉が痛いし、鼻が詰まる…。
やっぱり、行きの飛行機でやられてしまった!
こんな時に風邪をひくとは……(T_T) トホホ…
まぁ、薬は売る程あるので、これ以上酷くならないうちに飲んでおかなければ!
そう思い、お腹が張って食欲はないけど、朝食を摂りにレストランへ…。
パラパラと生徒達の顔も見られる。さすがに若いので、疲れを見せない元気の良さだ!羨ましい…。
その日は、地下鉄を乗り継いでのマンハッタン散策観光ツアーの予定だった。
オプショナル・ツアーだったが、生徒達がバラバラに行動するのをなるべく避けて、私の負担が軽くなる様にと、参加者の各担任が、旅行前に一緒に行動する様に…と、生徒達を丸め込んでいてくれたお陰で、全員参加の観光となった。
個人的な遊びの旅行ならば、時間ギリギリに集合場所に下りて行くところだけど、そこは、仕事と割り切って、15分前にロビーへ…。
既に半数くらいの生徒が集まっていたが、Kが姿を現したのは〜、5分前!
こいつ、プロかよ?!
ホテルから、地下鉄の駅まで20分くらいの道程を歩く。
Kを先頭にして、私が最後尾につく…と言う、総勢36名の大行列!
途中ダラダラ歩く生徒をけしかけながら、歩く私…。
それにしても、早歩き過ぎる!信号で全員が渡り切っていないのに、後ろを全く気にしない添乗員K!
私の少し前を歩いていた、この旅、唯一の男子生徒Sが走って横断歩道を渡り切り、Kを止めてくれた…。
信号が青になり、列に戻った私が、Kにもう少し後ろを気にしてくれと言うと…。
『すいません。でも、NYの人は赤でも渡ってるから、無視して大丈夫ですよ。』
…だったら、それを先に言えよなっ!しかし、そう言う問題じゃない!(-ω-;)
『…どっちにしても、たまに後ろを見て下さい。』
風邪気味で、噛み付くのも馬鹿馬鹿しく思う私…。
地下鉄の駅に着いた。
NYの地下鉄は古くて、階段も急だし、駅もあまり綺麗じゃない…。
小さな駅だと、階段を下りるとすぐに改札と言う造りで、36人が待機する場所もない…。
Kは、窓口でまとめて切符を購入するつもりだったらしいが、日本の様に団体で切符を買えると言う、便利なシステムは無かった!
仕方なく、自動券売機で一枚々を買う事に…。
ツアーの料金は、既にKに払ってあるので、奴が36枚の切符を買う。因みに券売機は一台のみ。よって、手伝いは小銭を渡すくらいしか出来ない…。
それだけで、時間は過ぎて行く〜!(ノ´Д`)ノ~~
最初は、『自由の女神』を間近に拝める、リバティ島に船で渡る。
ここでも、セキュリティ・チェックは厳しく、持ち物のX線は勿論の事、ベルト等の金属も外してチェックを受けた…。
後の予定も詰まってるから、学校パンフレット用に生徒達の写真を撮って来いと言う指令を受けていた私には、ゆっくりと女神さんを眺める時間も無いままに、島を離れる…。
その後は、ひたすら歩かされた。時折、Kが足を止めあれこれ説明しているが、行列の末端までは聞こえない…。
不満をもらす生徒もチラホラ…。
お昼頃になり、『グラウンド・0』に着いた。
9.11テロの起こった場所だ。フェンス越しに見えた、鉄骨の十字架が切なかった…。
ここでランチタイムになり、生徒達は好きに散策。
Kが、NY時代によく行った店があると言うので、一緒に行ったが…。
セルフのうどん屋だった。
がっかり…。(T_T)
そこで、その後の打ち合わせ。
私は、生徒達が買い物をしたがっている事。特に、ディズニー・ストアを熱望している子が多いので、そうさせてやって欲しいとKに言う。
Kの予定では、買い物なんて無かった様だが、そこは絶対に譲らない私!
『タイムズ・スクエア』に、土産物屋やディズニー・ストアがあると言うので、そこで時間を取る事になった。
タイムズ・スクエアに到着し、生徒は自由に行動…。
私もKから教えられた、ディズニー・ストアのある場所へ生徒達と向かうが、いくら歩いても無い!ディズニー・ストアが無いのだ!(@_@;)
私達が、ウロウロとその辺を探し周っていると、Kが慌てて走って来た!
どうやら、1、2年前に移転してたらしい…。(T∀T)
ツアコンなら下調べしろよ!
これには、生徒達もプリプリし始めたが、立場上なだめる私…。
帰りの地下鉄も、切符購入で待たされる羽目に…。
目一杯、歩かされた疲れも重なり、徐々に生徒達のテンションはダウン。だけど、不満はアップして行くのだった…。
……………つづく