写真の中の子はビーグルの♂で『サンタ』と言います。
11月9日…今日はサンタの命日です…。
サンタは、私がショップトリマーだった時に生後45日でお店に入荷してきました…。
ビーグルにしてはとても小柄で、とぼけた顔が何とも愛らしい仔犬でありました。
サンタが入荷して間もなく、一頭の仔犬が『ジステンパー』を発症させました。
ジステンパーは四肢をバタつかせ苦しみもがく姿から、別名『舞踏病』と言われ、空気感染をしてしまい、仔犬にとっては死亡率の高い恐ろしい病気です。
ワクチンを接種しても、まだ免疫抗体が出来ていない仔犬達は次々と感染…。
入荷して日が浅く、体調を整えている最中でワクチン接種待機中だったサンタにも 感染してしまいました。
他の仔犬が衰弱し、何も口に出来ない状態になっていく中、サンタは青っ鼻を垂らしながらもハグハグと一生懸命に食事を食べてくれました。
その時、私は『この子は生きようとしているんだ!生きたいんだ!』と強く感じ、獣医さんが『既に発症してしまっているので、後はこの子の生命力次第』と言った言葉に賭け、引き取る事を決意し家に連れ帰りました。
その日から、ジステンパーとの闘いが始まりました…。
血便、嘔吐…夜中、毎晩の様に起こる癲癇…体を硬直させながらも、キャィンキャィンと必死に鳴いて私を呼びます。サンタの体をさすりながら、ガーゼを巻いた割り箸を口の中へ噛ませました。
病中でシャンプーも出来ないので、皮膚疾患が出てしまい、サンタを抱き抱える私にも移り、二人で同じ薬を塗っていましたっけ…(笑)
獣医さんから、安楽死をほのめかす言葉を受けていましたが、それでもサンタはご飯をしっかりと食べ続け、決して闘いを諦めてはいないのだと感じました。
仕事から帰ると、あのとぼけた顔で私を出迎えてくれ、嬉しそうに尻尾を振ります。
そのうちに、日に日に体力を回復させ、サンタの生命力はジステンパーに勝つ事が出来ました!
獣医さんに『奇跡だね!頑張ったね!』と言われた時には、サンタと共に嬉し涙を噛みしめました。
しかし、脳の運動中枢の神経をやられ、サンタの両前肢は前方へ反り返り麻痺…折り曲げる事は出来なくなりました。それと、絶えず体をビクつかせるチック症状が後遺症として残ってしまいました…。
『この子は、5年生きられれば御の字』と言う言葉も見事に裏切り(笑)サンタは13歳まで生きてくれました。晩年は、チック症状も殆んどなくなっていたんですよ!
そんな奇跡のサンタが逝ってしまってから、今日は6回目の命日です…。
モニカも3年程、サンタと一緒に暮らしました。仔犬のモニカがイタズラをけしかけても、いつもモニカのやる事を許してくれる優しいサンタおじさんです…。
モンちゃん、サンタおじさんの事覚えてる?
うん!覚えてるよ!
優しいおじさんだったもん!o(^-^)o
今後また、サンタの思い出話も、どうぞ聞いてやって下さいまし!U^エ^U