幼少期、出掛けると必ず熱を出していた私は、
特にテレビで見るような、『お粥』や『玉子酒』に、お目にかかった事がないのである。
寝込んだ枕元にあったのは、『スポロン』(グリコの乳酸菌飲料)であった。
ニャ王が咳をし始め、どうやらとうとう、『風邪』をひいてしまったようなのである。
さて、どうしたものか・・・
とはいうものの、ニャ王は熱があっても、食欲は落ちないのである。
「まっちゃんく〜ん。父ちゃん風邪ひいたってよ〜。頑張れ〜って言ってやり〜。」
ヨシヨシしろ〜!
と私のそばにいた抹茶が、突如立ち上がったのである。
「みゃお〜!みゃ〜!」
「おっ!!」
コタツで寝転ぶニャ王の顔に回り込み、抹茶なりの『声援』をおくったのである。
これには私も驚いた!
抹茶の事やから、
ふ〜〜〜ん
なら、ヨシヨシタイムが増える♪
か、
元気ないのか〜〜〜♪
だろうと思っていたのである。
「抹茶ありがとね〜。」
ニャ王が抹茶に声をかけ、それに比べてよめは・・・
そんな表情を浮かべたことは、言うまでもないのである。