ま:「ごあ〜ん♪ごあ〜ん♪」
二人が食事をしようとする時、私が台所に立っている時に聞こえてくるのである。
しかも、ニャ王にしか訴えないのである。
よ:「抹茶く〜ん。ご飯ね〜?!」
“じーーーっ”
なんだか、イタズラを見つけられたような表情なのである。
よ:「なんだ?!父ちゃ〜ん。ごはんてよ〜。」
ニ:「しょうがないな〜。ご飯食べるね〜?」
ニャ王が缶詰めを開け、抹茶のご飯の準備をするのである。
ニ:「はい♪よめちゃん、ごは〜ん♪」
よ:「あの〜まっちゃんくんですけど。」
時々、呼び間違えるのである。
ニャ王の後を追い、
ま:「ごあん♪ごあん♪」
甘〜い声で、ニャ王について歩くのである。
普段、
“父ちゃん、居たら居たで・・・”
の様子がうかがえる抹茶に、そこまで甘えてもらえると、ニャ王も嫌な気はしないのである。
カリカリはご飯ではないのか!?
しっかり食べてはいるものの、違う味を欲しがるのである。
ご機嫌でお皿に向かうのだが、抹茶には少しおかしな『クセ』があるのである。
手で食べる。
「あのぉ〜。まっちゃんくん?!肉球でご飯は食べられんよ。」
ドラえもんじゃないんだから・・・と思うのだが、ご飯だけでなく何か物を取るときも、肉球を確認するのである。
よ:「私らが手使ってるから??」
ニャ王に訊ねてみるが、
ニ:「わからん。」
こっそり写真を撮ろうとするのだが、カメラを向けられてる事に気付いた抹茶は、
“あっ!”
お皿に向かって、普通〜に食べ始めるのである。
ニャ王も私も右利き。
正面から二人を観察しているから、左利きなのか!?
「テレビの人が背中を向けて動いてくれないと〜。」
私はテレビの人と、同じ動きが出来ないタイプなのである。
「クックックックッ。」
ニャ王が、いやらし〜い目つきで笑っていることは、言うまでもないのである。