子供の頃、母の実家・・・つまり私たちのおばあちゃんちに行くと、柴系雑種のワンコとトラ猫がいた。
代が変わっても必ず柴系雑種とトラネコ。
犬のほうは私が5歳くらいの時を最後に飼うのをやめたらしく見なくなったが、ネコは私が高校生になるまでいた。
おばあちゃんちに遊びに行くと、必ずどこかで昼寝しているのを無理やり連れてきて遊んでいた。
いつも嫌がらずに相手してくれたけど、今思うと迷惑だったろうなあ・・・ごめんよタマ。
代々名前もタマだった・・・。色々なタマがいた。
何故か火のそばにばかり行って、しょっちゅうシッポがこげてた子。
おとなしすぎてネズミが怖かった子。
いつも障子を破っては、ヤクルトの空き容器を履かせられてた子。
私たちがお泊りに行くと、必ず布団に来て、頭突っ込んでお尻だけ出して一緒に寝てた子。
自分ちでは絶対猫犬は飼ってもらえなくて、猫犬はおばあちゃんちにいるものだと思い込んでいた。
にゃーちゃんの前の子は少しの間しかいなかったから、にゃーちゃんを拾って来て3年くらいは、毎日家に帰るたびに「ウチにネコがいる・・・」と感動していたものだった・・・。
そして現在、たまににゃーちゃんに会いに実家へ行きつつ気づいた。
やっぱり「ネコはおばあちゃんちにいるもの」・・・・ウチの娘はそう思っている。
「ネコは昔からおばあちゃんちにいるものだねえ・・・」と私が言うと、母はのん気に「そういえばそうだねえ」と言った。