先日、月がとても綺麗で、すごく久しぶりに眺めてしまいました。
綺麗だと思ったらその日は満月でした。
月を眺めるのは好きでしたが、ここ近年はそんな暇もなかったなあ…なんて思ったりしつつ。
そういえば過日の仲秋の名月も、せっかく見えたのに鑑賞してる余裕がなかった。
余談ですが、山陰地方は年の半分が雨か曇りなので夕焼けや月が見えるのはたまのことです。
この時期に、にゃーちゃんが香箱組んでる姿を後ろから見ると、白いお尻がまん丸で、毎年見えない仲秋の名月は「にゃーちゃんのお尻にお団子供えてススキ飾ればいいじゃん」なんて言ってたのを思い出します。
今年のお月見は本当に珍しく本当の月だった。
にゃーちゃんはたまに夜中にベランダのようなとこへ出て、猫集会に遠隔参加してたから、付き合って寒い中じっとにゃーちゃんの背中を眺めつつ座ってたりした。
月夜だと、驚くような明るさの月光が、寒さを倍増させてる気がして余計に冷えて来る気がした。
月夜の晩はとても静かだった。
月明かりの中、じっと座って動かないにゃーちゃんの猫背と、隣家の屋根や軒先、そして自分の足の下の作りかけのまま放置されてるベランダというかデッキというかを順番に見ては、猫集会が終わるのを待っていた。
とても寒かった。
でも、なにか好きだった。時間が止まったような、不思議な時間だった。
今夜もとても寒いよ、にゃーちゃん。
月は見えないけどね………。