新学期になった。
アタシは大好きな純センセのクラスになった。
キャサリンと言う友達も出来た。
アタシはクラス委員長になった。 もちろん純センセに近づけるから♪
なんだか素敵な春になりそうな、予感☆
そんなある日、アタシは部室で明花莉先輩と二人きりになった。
アタシは学校一の才女の明花莉先輩が大学に進学しないことが不思議だったので思い切って聞いてみたの。
「明花莉先輩〜。どうして大学行かないんですかぁ?」
「うん。あのね、弥亜子。…実はね、ワタシ、卒業したら彼と結婚するの」
驚いた。でも先輩は凄く美人で学校のアイドルだから、無理もないかなって思った。 相手が気になったアタシは、好奇心にかられて矢継ぎ早に聞いてみた。
「明花莉先輩!結婚ですか! わぁ〜おめでとうございます! 先輩なら可愛いお嫁さんになれますよ〜」
「弥亜子。ありがとう」
「それで、相手は誰何ですか? 先輩を射止めるくらいなんだからステキな彼なんでしょうね!教えてくださいよ〜」
「うふふ。」
明花莉先輩は、顔を赤らめて窓の外を眺めた。その表情は幸せに満ちながら、校庭にいる特定の人に視線を注いでいた。
アタシはその視線の先を、見てしまった。
そこにいたのは、純センセだった。
「明花莉先輩。純センセってステキですよね」
アタシはそう無邪気に言った。
先輩は、さらに顔を紅潮させて、純センセを見つめて言った。
「純先生、早く結婚したいんだって。それじゃ、大学進学、諦めないとね」
え…
アタシは頭の中が真っ白になった。