母の七回忌の為、ニャ王と私は、実家がある関西に。
よ:「まっちゃんくん、(いつもよりかなり)遅くなるけど、お留守番お願いしますね。」
ニ:「ちゃーちゃん行ってくるね。」
いつもより多めにカリカリを用意し、水の準備も完了。
始発の新幹線で出発したのである。
よ:「大丈夫かな・・・」
ニ:「ん〜〜〜。」
ニャ王と私にとっても、初の『子離れ』初の『一泊』なのである。
ニ:「日帰りでしか、お父さんに会いに行ったことないもんな・・・」
三度目にして、ようやく一泊!という決断をしたのである。
思い返せば、ニャ王と最初に『頑固オヤジ』に会いに行ったときは、
抹茶がわが家に来た直後の事であった。
よ:「毎度毎度、関西日帰りって、出張か!?ってね。なはは・・・」
ニ:「預けるって言うても、あの人見知り具合じゃな・・・家に居る方が無難やろしな・・・」
旅行カバンから荷物を出してみたり、
歯磨き中の歯ブラシを咬みにきたり、
という『お出かけ阻止』にはあったものの、
ま:(はいはい。ど〜せ、置いて行くんでしょ〜。あ〜あ。ハァ・・・)
そんな表情で、見送ってくれたのである。
よ:「ケッケッケッケッ♪」
ニ:「なははは。オレ〜お父さんみたいになるな〜。」
よ:「な〜。行動も言動も、考え方も似てるやろが〜。」
ニ:「ああなる自信ある〜。」
よ:「しかも、体型まで似てきたときたもんだ〜。たはは。」
そっくりそのまんまだったのである。
充実した日を過ごし、恐る恐る、玄関ドアを開けてみたのである。
ニ:「ただいま〜。」
よ:「ただいま〜。」
ま:「わお〜ん。わお〜ん。」
ニ:「まっちゃ〜ん。」
よ:「よかった〜。」
あまりカリカリは減っていなかったものの、
トイレにも暴れた形跡があり、壁にもキズが増えていたのである。
もう少しゆっくり出来たら良いと思う反面、
抹茶の事が心配で、要らぬ想像をしてみたり・・・
抹茶よりもニャ王と私の方が、『子離れ』出来ないのかもしれない!?と思う、
一泊二日の旅なのであった。