鬼ババと呼ばれた女たち | 小梅（東）のMY ROOM - ペットストリート

皆さんこんばんは、公園のトミーだよ

今日は怖い話だよ、鬼ババの話なんだ



今朝、ボクたちはご飯の時間を楽しみに待っていたんだ

今日は誰が来るのかな〜って


あ、来た来た、猫崎さんだ



ところが猫崎さんは、僕を見て笑うといきなり捕まえて籠に突っ込んだんだ




な、何をするんだ

やめろお前は鬼ババか

もう一人の相棒も笑ってみてた、こいつも鬼ババだったのか






ボクは籠の中で思い切り暴れてやった

ガリガリ爪とぎも目いっぱいやった

何とかしてここから脱出しなければと思ったけどだめだった




少したつとどこかの部屋に連れて行かれ、籠から出された


ど、どこなんだ、ここは



知らない女の人がボクを見て笑ってた







無理矢理口をあけられて、お口のチェックですよ〜だって

あ〜割ときれいですね、って言われてちょっと気分を良くしたんだ

当たり前だ、ボクを誰だと思ってるんだ



牙が長くなってるからシソ―ノーロー

なんだそれ








頭の上にちっちゃなハゲがあるって

何か首にぽちっと垂らされたよ

ひぇ〜冷たい








それで帰れるのかと思ったら、最後にぶちって注射をされた

いてっ




ようやく公園に帰ることになったけど、又暴れて鬼ババたちを困らせてやった




いつも信頼していた人たちだったのに、本当は鬼ババだったのか・・・

公園について籠から出してもらったから

すぐに逃げようとしたら、

鬼ババが何かちらつかせるんだ

あ、焼き○つお

ボクはあれには弱い、いいにおいだ



でもここで食べたら負けだ、又連れて行かれる

でも焼き○つお食べたい・・・



ボクはあわてて飲み込んで走り去った

鬼ババはもう追いかけては来なかった。








後で聞いたけど、あれは　ワクチン　て言うそうだ。

この前ボク、目の具合が悪くてしょぼしょぼだったんだ

きっと風邪ひいたんだ、いい男が台無しだ


ワクチンしておけば、この冬も元気に過ごせるって鬼ババたちは話してた。

あいつら、いい人なのか鬼ババなのか、まだ正体がわからない。