カップケーキの思い出 | 小梅（東）のMY ROOM - ペットストリート

これはごく普通の、決して高級品でもないカップケーキですが、

こういうお菓子を見ると、私は思い出すことがあります。


それは・・・



今から１０年ほど前、ある公園で

地味な痩せた猫が、地面に落ちていたカップケーキの紙を

一生懸命なめていたのです



まあ、かわいそうに・・・

この子、きっと食べるものがないのね

と、思ったのでした





あれから１０年・・・







その地味な猫は、ある館のお嬢様になっていたのです


お嬢様、こんなのはいかがでしょう





お嬢様

　　　　　え、何かしら、これ

　　　　　これは、猫がいただく物ではないようね



と、なめてみようともしませんでした







もう一人のお嬢様は・・・


「あら、おいしいじゃない、これ、あたしはなめるわよっ」

と夢中になったのでした






取り上げたら、

じ〜〜〜っと見ています







動こうとしません。

茶色いお嬢様は、ご飯がないわけではなく

単なる食いしん坊なのです






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　






実際、このケーキの紙をなめる猫の話は実話であり、

私が小梅を保護することになったひとつのきっかけでもあったのでした。







あら、小梅さん、どうかしましたか？

具合でも悪いですか？




小梅

　　　　　なんかね、最近あたし、自分の出生のヒミツについて

　　　　　疑問を持っているの

　　　　　もしかして、あたしは捨てられていたのかしら・・・





う〜ん、どうでしょうね、でもそんなこと、関係ありません

あなたが今、暖かいお家でご飯に困らず、

家族に愛されて幸せに暮らしているのなら

昔の事なんかどうでもいいのですよ