バボちゃんと格闘
続き
仕方ない。
雨降りの日は、お部屋でストレス発散だぜぃ!
コートと靴下を脱いで、車椅子に乗り換えた。
ママ「何で遊ぶ?」
僕「バボちゃん」
僕のガールフレンド、メグちゃんのママさんから お年玉に頂いた おもちゃ。
現在、大好きなおもちゃランキング第1位なの。
メグちゃんも持ってるって聞いたよ。
このおもちゃって、かなり 面白い転がり方するの。
足が付いてるからかな…。
予想外にバウンドして跳ね上がったりもする。
噛み心地も抜群!
あっ、何故 バボちゃんって呼んでるかって気になる?
ママってさ、おもちゃに名前を付けるのが好きでしょ?
最初、なんて言う名前にするか悩んだんだ。
で…
じーっと、このおもちゃを眺めてたらさ
バレーボールのイメージキャラクター[バボちゃん]みたいだね〜って ママが言うんだ。
お顔もお手手もないけど、似てると言えば似てるかな?
っていう事で、僕とママの間では[バボちゃん]にしたの。
みんなだったら、なんて言う名前にする?
さぁ、遊ぶぞ〜!
僕「ママ、早く投げて!」
待ちきれなくて催促しちゃった。
ママ「行くよ〜」
ポーーーン
ボヨヨーン コロコロコロ〜
待て〜!
タッタッタッタッタ〜 キャッチ!
よし、安全地帯に持って行こう!
誰にも渡したくないんだ。
タッタッタッタッタ〜
カミカミ カミカミ カミカミ
ママ「クッキー君、バボちゃん貸して」
僕「嫌だ」
クルリン
背を向けて カミカミ カミカミ
ママ「クッキー君、ミカンと交換しない?」
えっ、ミカン?
タッタッタッタッタ〜
クンクン クンクン クンクン
フン、騙されないぞ!
大好きなミカンと聞いて走ってきたけど、その隙に取られたら大変だぜぃ。
続く
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