向かい風に負けるな！
続き
さぁ、遊歩道を目指して
let's go！
今日は9時頃の出発。
バギーの中から景色をキョロキョロ。
ザワザワ ゴォ〜
風が強いな〜
エッサホイサ エッサホイサ
ハナミズキロードを直進。
エッサホイサ エッサホイサ
遊歩道に着いたよ。
車椅子に乗り換えて、いざ 出陣！
あっ、ゴールデンちゃんとクッキーおじさんだ！
おじさん「おはようございます」
ママ「おはようございます」
おじさん「今日もスーパーまで頑張って歩いてね」
おじさんが、僕にクッキーをくれたよ。
ママ「いつもありがとうございます」
「クッキー君、頂いたら？」
僕「……」
おじさん「まだ警戒してるかな？」
「お母さんから貰う方が良いかも」
おじさんがクッキーをママの手に渡してた。
ママ「クッキー君、食べる？」
僕「うん」
パクリッ ムシャムシャ ムシャムシャ
おじさん「やっぱりお母さんの方が良いみたいだね」「今日は、暖かいから元気に歩けるかな？」
「頑張って歩いてね」
僕とママ「ありがとうございます」
こんなやり取りしている間、ゴールデンちゃんはお座りして静かに待ってた。
お利口さんだな〜、僕も見習わなきゃ…。
おじさんとゴールデンちゃんにBye-bye。
テクテク ポテポテ トコトコ
あっ、飛行機だ！
飛行機雲を作りながら飛んでるよ。
「行ってらっしゃーい」？
「お帰りなさーい」？
どっちかな〜
さぁ、僕は歩こう。
テクテク ポテポテ トコトコ
気温は暖かいけど、向かい風で、ちょっと歩きにくい。
テクテク ポテポテ トコトコ
休憩なしで帰ろう。
テクテク ポテポテ トコトコ
あっ、お姉さんがティッシュを配ってるよ〜。
僕「どうする？」
ママ「貰いましょう」
無料で貰えるからって手を伸ばしてたよ。
お姉さん「車椅子なんですね」
ママ「はい、脊髄軟化症で下半身麻痺になったんです」
お姉さん「うちの子は交通事故で下半身麻痺になって車椅子なんですよ〜」
お姉さんとママは、初対面なのに話しに花が咲き始めた。
聞いてみたら、お姉さんのワンちゃんは雑種で13歳なんだって〜。
高齢犬でも車椅子で歩けてるって聞いたら、勇気と希望が湧いてきた。
ママとお姉さんは「お互い頑張りましょうね」って言って励ましあってたよ。
お姉さんのワンちゃん、会った事はないけど、長生き出来ますように。
僕も、頑張ります。
お姉さんにBye-byeしてテクテク ポテポテ トコトコ
坂道の手前に到着。
ビュー ゴォ〜
車椅子から降ろして貰ってオシッコ&ウ○チ。
風が強いから飛ばされないように前足で踏ん張ったよ。
スッキリしてからバギーに乗り換えてエッサホイサ エッサホイサ
お家に着いたのが10時だった。
┓(￣∇￣;)┏
コートと靴下を脱いで、静電気防止リングを外して洗面所へ。
足ふきマットにスリスリ
クネクネ スリスリ クネクネ スリスリ
ママ「クッキー君〜、足を拭きますよ〜」
おっと、忘れてた！
僕「お願いします」
足を拭いて貰ってリビングに。
下半身を支えて貰って、おいっちに〜、おいっちに〜。
お水をガブガブガブ
窓際に前足ダッシュ！
ちょっとだけパトロール。
風が強くて、お花が心配だな…。
でも、大丈夫かな？
僕「WON！」
ママ「ソファーに乗りたい？」
僕「うん」
ソファーに乗せて貰って、ゴロリ〜ン。
心地よい疲れが襲ってきたの。
ウトウト ウトウト ウトウト
今夜、パパとママはサッカー観戦に行くって言ってたっけ…。
決勝戦を生で観るらしいよ。
写真に撮ってきて欲しいな〜
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