ニ:「ラジオショッピングでさ、良い加湿器があってさ〜。」
ニャ王がそう言う時は、既に色々検討した結果、一番良いと思うものが決まっている時である。
よ:「ふ〜ん。」
ニ:「風邪ひきさん多いし、今からインフル(インフルエンザシーズン)もくるし〜。」
よ:「ふ〜ん。」
ニ:「そりゃ〜よめちゃんは、インフルの怖さ知らんやろうけど、あれは危ない!!乾燥が一番いかんってよ!ある程度の湿度がないと、菌が死なんって。ちゃーちゃんが病気になったらどうする!?」
よ:「そりゃいかん!!」
ニ:「そやろが〜。ちゃーちゃんのプピー♪プピー♪(鼻)は、乾燥のせいかもよ。」
未だかつて、インフルエンザにかかった事のない私と、
『今年はこの型が流行』とは関係無く、
単独インフルリレー(熱が落ち着く寸前に次の型)をするニャ王が同居するわが家は、
健康管理の為、加湿器を導入する事にしたのである。
よ:「植木に水やれば結構な加湿になると思ってたけど、うちって、かなり(いろんな意味で)渇いてるね〜。なはは。」
そんなつまらない独り言をいいながら、空っぽのタンクを抱えて台所に立ったのである。
よ:「ありゃ。抹茶くんは何してますか〜?」
ま:(ん?)
よ:「あの〜。タンク入れたいんですけど〜。」
ま:(まだ、お水飲んでるでしょ〜が!)
振り返っては、ムッ!としている抹茶がいるのである。
ニ:「『今日のまちゃおくん』はどうやった?お利口さんやった?」
よ:「父ちゃん♪ボクのために、オシャレな水のみ器ありがと♪ってよ。」
ニ:「ん?ちゃーちゃん?」
よ:「加湿器の前でじーっと座ってるから、お水ですか〜?って言うたら、ミャって鳴くし、タンクにパンチするし、(タンク)外せ!って。たまってる水飲んで、肉球浸してまで飲みやったよ。にゃはは。」
ニ:「そっかそっか〜♪喜んでくれたか〜♪」
よ:「いやいや〜♪違うし!使い方間違ってるし!」
帰宅後、実演を見たニャ王は、水を喜んで飲む抹茶の後ろ姿に、
今にもとろけそうなのである。
柔らかい空気が流れ、
ほんわか暖かい日差しを浴びながら、
ピ〜♪ピ〜♪
以前より高音になった、柔らかい鼻ピーが、今日も笑いを誘うのである。