去年11月末、実家に行った時に何か違和感を感じた。
でもすぐ気付いた。
それはゴマメの匂いがしないと言う事だった。
毎年11月末頃から店頭にはクリスマス商品が並ぶ。でもその横に、正月用品の豆とか餅取り粉とか昆布なんかもひっそり並ぶ。
ゴマメもそこの一員だ。
見つけるとバアバが早速買ってきて、フライパンで炒り始める。
家中に香ばしい匂いがしだすと、2階の猫部屋からゴッゴッゴッゴッゴ・・・・と、にゃーちゃんが爪とぎする音がして「まお〜ん!」と一声。
すると出来たて熱々を少しだけ小皿に入れて、バアバが猫部屋へ持っていく。
普段は猫舌で、熱いものは冷ましてくれと言うくせに、ゴマメだけは熱々でもハフハフ言いながら食べる。
猫も熱いとハフハフするんだなあ・・・と思って眺めていた。
炒り加減が足りないと、少しレンジでチンしてくれと注文したりもした。
ゴマメが店頭から消える1月半ばくらいまで、途切れることなくこの匂いと光景が実家の冬の風物詩だった。
にゃーちゃんがことのほか好きだから、とバアバが切らさないように買ってきて作っていた。
飴を絡めるのは正月だけ。
そして2週間程度で湿気るので、にゃーちゃんのは一袋のうち4分の1程度しか取り分けない。残りはバアバのおつまみ。
去年も亡くなる1ヶ月前まで食べていた。
去年12月半ばにも実家に行った。
まだゴマメの匂いはしなかった。
にゃーちゃんがいないと正月用にしか作らないんだなあ・・・・、と改めて知った。
バアバのカルシウム不足が心配だ(笑)
↑ゴマメ対ふわふわ。
ふわふわを押しのけて先にごまめを食べた、の図。