プーとの運命・前編 | プリマヴェーラ（プー）のMY ROOM - ペットストリート

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★今日のプーの一言★
　干したての毛布のニオイが大好きなんでバウ♪　
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ペットショップで一目惚れした女の子のパピヨン。

女の頭は
（両親が…結婚式が…新婚旅行が…）
と、これからの一大イベントを思い浮かべ
どうこなせばこの子犬を飼えるのか？
という考えでいっぱいになった。
あきらかに飼いたい、という方向に心が傾いている。

その考えが読めたわけでもないのだろうが
ペットショップの店員がニコニコして言った。

「うちの店、
トリミングとペットホテルサービスもやってるんですよ。
うちで購入していただいたコに限るんですが」

おお！そうか、ペットホテルか。
結婚式や旅行中はここに預ければ問題はひとつクリアだ。

もうひとつの問題は・・
「あのう、お散歩って毎日必要なんですよね？」

女はこの時期、
毎日散歩にいく余裕はきっとないだろうと思った。
しかし店員はあっさり
「いいえー。
このコくらいだったらウチのなかの運動でも充分なんで、
飼い主さんのペースにあわせて２、３日ごとでもいいですよ」

なんと。ますますもって好都合。
それでは、問題点はほとんどないのではないか？

しかし、女にとって最大の問題は
一週間後に男の両親が泊まりに来ることだった。
なんといっても、最初の印象が肝心。
良いヨメをもらった、と男の両親に印象づけるために
女はおもてなしに全力を尽くさなくては、と思い込んでいた。
とてもではないがワンコにかまけてる余裕はない…。

しかし。
そんな女の葛藤などどこ吹く風。
腕のなかにいる子犬のぬくもりは
既に離しがたいものになってきている。

悩む女の顔を、
明らかに“もう一押しだ！”とでもいった
期待する表情で男と店員が見つめている。
女の頭のなかを
その頃流行ったア××ルのCM音楽が駆け巡った…！

どうする・・・女よ。